健康診断は毎年受けなくてはいけないの?受ける方法は?

健康診断は毎年受けなくてはいけないの?受ける方法は?

健康診断は毎年受けたほうがいいのでしょうか。毎年の健康診断のメリットとデメリットを検証してみました。また、公務員や会社員、子供、自営業や自由業、専業主婦などの職種別の毎年の健康診断の受け方もご紹介します。

健康診断は毎年受けたほうがいいの?

何かと億劫な健康診断ですが、健康診断は毎年受けるメリットがあるのでしょうか。

私たちの生命や生活を脅かすがんや脳卒中、心筋梗塞などのリスクになる生活習慣病の多くは初期は自覚症状がほとんどありません。

体の不調に気がついてから病院に行ってももう手遅れだったり、発見が遅れてつらい治療を行わなくてはならないケースが多くあります。

特にがんは場所や種類によっても異なりますが、1年間でおよそ1センチも大きくなります。1年健診の間隔が空いただけで大きな後悔につながることがあるのです。

また、肥満や血液中の脂質異常、高血圧などの病気につながる体の異常も早く発見することもできます。

毎年健康診断したら被爆しない?

健康診断を毎年受けるということは、X線写真やCTなどで毎年被爆していることになるから、かえってリスクになるという声もあります。

医療被曝という言葉がありますが、レントゲン写真での被爆は胸部X線で0.1mSv程度です。

我々が健診を受けず、普通に生活して自然に被爆する自然被爆は1年におよそ2.4mSvくらいです。放射線が健康被害をもたらす量は500mSvといわれています。

確かに過剰な被爆は避けるべきですが、健康診断での病気の早期発見のメリットと比較して小さなリスクといえるのではないでしょうか。

毎年健康診断受けていても意味は無い?

健康診断には見落としというリスクもあります。

肝内胆管癌で亡くなった女優の川島なお美さんや、乳がんと戦っているタレントの北斗晶さんは、健康診断は毎年受けていたにも関わらず、癌が大きくなってから発見されてしまいました。

それでは毎年の健康診断に意味は無いのでしょうか。

健診は人間が検査の結果を見ている以上、わずかな見落としは避けられません。しかしだからこそ、毎年健診を行って発見率を向上させる必要があるのではないでしょうか。

公務員や会社員の定期健診

公務員や会社員の方は定期健診といって、毎年の健康診断があります。

これは労働安全衛生法で定められていることで、雇用側は毎年健診を受けさせる義務があるのです。労働者側が拒否する権利はなくはないのですが、拒否したことによって懲戒の対象となっても仕方がありません。

毎年の健康診断は健康管理にも役立ちます。本来高額な健康診断が、会社負担で受けられるのです。めんどうがらず受けてください。

乳幼児健診や学校健診

乳幼児や学童は乳幼児健診や学校健診が受けられます。

ほとんどの健康診断は自己負担なしで、子供の身体や運動、精神などの発達も診断してもらえます。

自営業や主婦の場合

自営業や自由業、無職、主婦の場合、所属している会社や学校などがありませんから、毎年の健康診断を受けていない人が多く、病気が進行してから見つかったりして問題になることがあります。

実はこういった方でも、会社の家族健診や自治体が主催する健康診断などで無料や低額で受けられる健康診断は数多くあるのです。

費用の面よりも、こういう健康診断の多くは自分で申し込まなければならないことが多いため、つい億劫がって受けないことが多いのです。

最初の話に戻りますが、がんや生活習慣病の多くは初期は自覚症状がないため、健康診断を受けていないことが人生の大きなつまずきにつながることが少なくありません。できるだけ健康診断は毎年受けるようにしましょう。

小さな子供のいるお母さんのために、子連れで行ける健診や保育サービスを提供しているところもあります。

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