くも膜下出血の前兆は、体験したことがない強烈な頭痛です。すぐに病院へ!
くも膜下出血の前兆これまで経験したことがないような激しい頭痛を感じます。実際に発作が起きる1週間から3週間前に、前兆が現れるので、この前兆を決して見逃してはいけません。すぐに病院へ行き、適切な処置を受ければ命が助かります。40代以降の男女は要注意です。
くも膜下出血はどんな病気なの?
脳の中にはたくさんの血管があるのですが、その血管が破れてしまうことによって、大量の血液が脳の中に溢れていきます。
人の脳は頭蓋骨で覆われており、脳の中に血液が流れてしまうと脳出血と呼ばれ、くも膜の下に流れると、くも膜下出血とよばれます。
もともと人の脳は、三つの膜でおおわれています。軟膜とくも膜、硬膜です。膜の間は隙間ができており、軟膜とくも膜の間に血液が流れ込むのです。
くも膜下出血の原因とは
くも膜下出血の原因には先天的なものと、脳動脈瘤が破れることによって引き起こされます。
くも膜下出血のおよそ80パーセントが、動脈瘤が破れて出血することが原因となっています。脳の中に動脈瘤がたくさんある人ほど、くも膜下出血を発症しやすくなります。
動脈瘤ができる原因について考えられること
ところで、何故くも膜下出血の原因である動脈瘤ができてしまうのでしょうか。その原因については、現在の医学ではまだ判明してはいませんが、いろいろな仮説があります。
その仮説の一つとして、もともと脳の血管のある部分のみ、生まれつき何らかの弱い部分があり、その部分に瘤ができてしまいやすいことや、遺伝的要素、動脈硬化傾向にあり、血管に圧力の負担がかかっていたことなどが考えられています。
くも膜下出血が起こりやすいのも40代以上の男女であるということを考えると、人の脳の血管寿命は平均寿命よりも短いものかもしれません。
くも膜下出血の前兆とは?
くも膜下出血の前兆は、強烈な頭の痛みです。症状が出る1週間から3週間前にはすでに頭痛という前兆があるのです。
また前触れとして、動脈瘤が破れる前に実は小さな出血があり、このときに強烈な頭痛を感じるのです。このときにすぐに病院へいけば、くも膜下出血による死を避けることができるのです。
他にもこんな前兆があれば注意!くも膜下出血の前兆
強烈な頭痛を感じる前兆以外にも、物が二重に見えたり、片方だけの瞳孔が広がっているなどの前兆があります。
すぐに病院へ!時間外のときは救急外来を!
くも膜下出血では命の危機に晒されます。これまで経験したことがないような激しい頭痛を感じたら、迷わずに病院へいきましょう。
くも膜下出血の症状の重大性についてご存じではない方は頭痛ぐらいでと思うかもしれませんが、前兆があるときに行けば、命が助かるのです。
病院ではどんな処置をするの?
病院ではCTスキャンでくも膜下に出血があるかどうかの検査を行います。
出血量が少ない場合や、発作が起こってから時間が立ち過ぎていると、CTスキャンだけではわからないため、MRI検査を行います。
くも膜下出血があったら
くも膜下出血があったら手術を行い、動脈瘤の中に血液が入り込まないように処置を行います。頭を切り開く手術で、クリッピング手術、トラッピング手術、コーティング手術を行います。
くも膜下出血の予防は?
一番の予防方法は、高血圧にならないようにすることです。
大量にアルコールを飲まないようにすることや、禁煙、ウォーキングなどの軽めの運動をすること、ストレスをためないようにすることが予防法につながります。