独り言を言う人の心理「良い独り言」と「悪い独り言」
独り言を言う場合、「良い独り言」と「悪い独り言」に分かれます。良い独り言はストレス発散になりますが、悪い独り言には、「統合失調症」や「認知症」のように病気から来ているものがあるため注意が必要になります。
独り言を言う理由
何か作業をしていたり、一人でいるときなどに、つい独り言を言ってしまうことはありませんか。
まったく一人というわけでなく、家族とテレビを見ながら、テレビに向かって話しかけるようなこともあるかもしれません。独り言は頭の中でしている考えごとが口に出てしまっている状態であり、特に気持ちが高ぶったときに出る傾向が強いようです。
また、独り言は精神状態が不安定なときに多く、ブツブツつぶやくことで気持ちを落ち着けているという説もあります。他人からすると、独り言の多い同僚などはうるさくもあり、気持ち悪くも思えるものですが、ストレス発散になることを考えるとあながち悪いものではなさそうです。
良い独り言
独り言には、良いものと悪いものが存在するとのことです。
良い独り言という意味では、独り言を言うことで気持ちが落ち着き、それがストレスの発散になったり、頭の中でいろいろ考えごとをしているから、アイデアが生まれるきっかけになったりします。一人でいるときにつぶやく分には誰の迷惑にもなりませんから、特に問題はないでしょう。
ただし、ほかの人といるときに独り言を言う人は、声がうるさくて周囲の迷惑になってしまう場合があります。また、誰かに話しかけているのかと、周りの人に誤解を与えることもありそうです。特に、声の大きな人の場合だと、騒音問題へと発展しかねません。
また子どもの場合には、「見えない友達」いわゆるイマジナリーフレンドとの会話などもあります。
悪い独り言
悪い独り言は、精神の病気にかかったときに、症状として現れている場合があります。
たとえば、「統合失調症」にかかっている人は、一人でいるときに、ほかの人がその場に存在するかのように会話をします。自分以外の架空の人間と会話しているような状態は、なんらかの病気の症状なのかもしれません。
また、高齢者に多い「認知症」にも妄想が生じて、独り言を多く話す傾向があるようです。意味不明な独り言やそれが長時間続く場合は、病気が隠れている場合がありますから、心療内科などの受診をしてみるとよいでしょう。
独り言を言う人は頭の回転が早い
天才物理学者のアルベルト・アインシュタインも、独り言が多かったと言います。自分の考えを声に出すことで、頭の中を整理するのに役立っていたということです。
頭の中に多くのアイデアがあるから独り言が漏れるのであって、何も考えていない場合は、独り言を言うようなこともないでしょう。何かの作業に夢中になっているときなどは、つい独り言が大きくなってしまうことがあるかもしれません。
また、一人暮らしの人に多いのは、テレビとの会話です。これもまた、脳トレぐらいにはなりそうです。
独り言の多い子ども
子どもが、独り言を言いながら遊んでいることがありますが、それは脳を鍛えるのに役立っています。自分のする行動を口に出して説明することで、学習しているとのことです。
一人でいてもにぎやかにしゃべりながら遊んでいる子どもには、そんな意味があったのかと目からウロコが落ちた思いです。独り言を言って遊んでいる子どもを見かけたら、頑張ってるのねと温かく見守りたいですね。
重要な決断をするとき
重要な決断をするときにも独り言を口に出すと、考えがよくまとまって決断できるようです。
心の中であれこれと思い悩むよりは、その悩みを口にした方がストレス発散になるということですから、何かを悩んでいる人は口に出してみるといいかもしれません。
ただ、ほかの人と一緒の部屋にいるときなどは、周りの人を驚かせますから、一人で部屋にいるときにしましょう。高齢の人の場合は、認知症が始まったかと家族に疑われることもありそうです。
いずれにしても、自分が独り言を言っていることに気が付いたら、周りに気を配った方がよいでしょう。