えっ?手足口病って効く薬がないの?集団生活をしている子供は要注意
手足口病は夏に感染しやすい風邪の一種です。夏風邪を引いたら、子供の手足や口に発疹が出来ていないかをチェックしてみましょう。合併症になると重篤化しやすい病気であるので、手足口病に気がついたらすぐに病院を受診しましょう。体調が急変したら救急外来で病院に急ぎましょう。
手足口病は効果的な薬がありません
手足口病は初夏から夏にかけて感染しやすい病気です。
風邪の一種で、熱が出たり、出なかったりすることもあります。手や足の裏などに水ぶくれのようなブツブツができます。病院を受診しても、薬が処方されないことがほとんどです。
夏場にできる発疹であるため、あせもと勘違いされやすいので注意が必要です。
口の中にもブツブツが!
手足口病は、口の中にもブツブツができることがあります。赤い発疹が出来、発疹が破れると、醤油や塩分のあるものを食べると口の中が痛くなることもあります。
口が痛い!子供が食事を嫌がったら?
子供が口の中が痛くて何も食べられないようだったら、なるべく刺激の少ないものを与えましょう。
また水分不足にならないように、麦茶やスポーツドリンクなどで水分も補いましょう。喉越しのよいゼリーをあげても◎
どの年代がかかりやすいの?
手足口病は1歳から5才ぐらいの乳幼児が感染しやすいので気をつけましょう。
おむつかえの後は、しっかりと手を石鹸で洗いましょう
手足口病は大人にはあまり感染することはありませんが、尿や便の中にウィルスが残っているため、おむつ替えをした後は必ず手を石鹸で洗いましょう。
ブツブツが消えた後も、ウィルスは身体の中に残っているため、尿や便から感染することがありますので、手足口病の子供を看病した後は、手洗いを徹底する必要があります。
予防法は今のところ手洗いしかありません
手足口病の予防法は、今のところ手洗いをよくすることくらいしかありません。また風邪をひいている子には近づかないようにするなどぐらいしかありません。
手足口病になってしまったら、他の子供に感染させないように登園はしばらくやめておきましょう。
合併症になりかけていたらすぐに病院に受診しましょう
手足口病は、コクサッキーウイルスやエンテロウイルス原因で起こる感染症です。
ほとんどが一週間程度で自然に治るのですが、まれに合併症を併発することもあるので注意が必要です。中枢神経系の合併症の他にも、心筋炎や麻痺などの症状を引き起こすこともあります。
高い熱が出ていたり、嘔吐や頭痛、子供と目を合わせて、目を合わせないなどの症状があれば、すぐに救急で病院を受診しましょう。
衛生状態の悪い海外では集団感染。集団死亡の事例も。
手足口病は子供が感染しやすい病気ですが、ほとんどの場合、子供の頃に感染をし、免疫力をつけて成長していきます。
しかし衛生状態の悪い場所や免疫力のない子供の場合には、重篤化しやすいため、死に至ることもあるので、注意が必要です。
海外の衛生状態が悪い施設では、集団感染後に、集団死亡してしまう事例もありました。日本では夏に感染しやすく、平成25年度には感染者数が最も多かった年だとされています。
夏の子供の手足口病は、単なる風邪だと見過ごされやすいため、手や足、口などに発疹が出来ていないか、保護者がしっかりとチェックする必要があります。
日本の保育園や幼稚園では登園可ですが……
手足口病は、日本の保育園や幼稚園では登園禁止になることはありませんが、やはり小さな子供は感染されやすいため、医師の診断に基づき登園しない方がよいでしょう。