厄年に出産するのは大丈夫?詳しく知りたい厄年と出産の関係
厄年に出産?災厄が降りかかると言われている厄年。成人女性の厄年は、33歳、37歳、61歳が本厄とされています。中でも33歳の本厄が出産のタイミングと重なる方も多いのではないでしょうか?厄年特に不安が多い初めての出産の場合は気になりますよね。厄年と出産の関係についてまとめてみました。
厄年に出産しても大丈夫なの?
厄年に出産?
厄年には災厄が降りかかるとされていますが、特に本厄とされている33歳や37歳のときに出産が重なる方も多いと思います。
また、各厄年の前後を前厄・後厄として、これら3年間は注意して過ごさなければならないという風習・考え方が、日本には定着しています。
厄年とされる年齢は、宗教や宗派、そして地域によって解釈が異なることもあり、「そもそも厄年という考え方自体を信じていない」と普段割り切っている方でも、いざ厄年の年齢に妊娠・出産が重なると、やはり少しは気になってしまうものです。
そんな不安をお持ちの方に、少しでも安心していただいて厄年とうまく付き合っていけるよう、厄年と出産の関係について解説していきます。
「厄落とし」とも言われる、厄年の出産
「厄年に出産すると、厄払いになる」という言われを聞いたことはありませんか?
つまり、本厄の年に子供を産むと、厄落としになる(=悪い事から逃れられる)、という謂れです。厄年の出産はむしろ縁起が良いものとされ、地域によっては厄年の出産をお祝いするところもあるようです。
ただし、男の子か女の子かで考え方が異なる
しかし、厄落としになるのは男の子を出産するときだけで、女の子の場合は厄落としにはならないとされるところもあります。
昔の日本では、お世継ぎとして男の子が一番に考えられていたので、厄を振りはらってくれるエネルギーとして考えられていたようです。一方で、女の子が生まれた場合は、親の厄が女の子に移るので縁起が良くないとされることもあります。
何とも昔の男尊女卑の考え方が色濃く残った言い伝えですが、それでもやはり、せっかく生まれてきた可愛い女の子のことを思うと、気持ちのいいものではありませんよね。
女の子への厄払い「捨て子」の風習
厄年の出産がどうしても気になる方、特に女の子の場合は、今でも「捨て子」という厄払いの儀式が神社などでも行われています。
親の厄を負って生まれてきた赤ちゃんが無病息災で成人できるよう祈願される儀式で、厄年に生まれた赤ちゃんを、一度「捨て子」として捨て、再び「もらい子」として拾いなおすという一連の素振りを行います。
具体的には、赤ちゃんを神社に置き(捨てるという意味になります)、そのまま親は振り返らず家に帰ります。その後、あらかじめ打ち合わせてある知人が赤ちゃんを拾い、親のところへ届ける、という流れになります。
少し、我が子が可哀そうな気持ちになり、涙なくして完遂できなさそうな儀式ではありますが・・・。
前厄・後厄の出産は?
本厄の前後1年間がそれぞれ前厄・後厄です。
前厄についての考え方は地域によって異なり、災厄の起こる前触れの年として慎重に過ごすべきとされている地域もある一方、前の年は関係ないといわれる地域もあります。
後厄に関しても、本厄が終わったからといって浮かれずに慎重に過ごさないといけないとする地域もあれば、本厄が終わればもう関係ないとする地域もありあす。いずれにしても、前厄・後厄の出産を気にすることは、どこの地域においてもあまりないようです。
ただ、厄年の言い伝えとは関係なく、それらの3年間には生活環境や体調が変わることも多いため、注意して過ごしなさいという意味で解釈しておくのは悪くないことですよね。
まとめ
厄年はあくまで科学的な根拠のない風習・言い伝えです。あまり気にし過ぎてストレスを感じてしまっては、お母さんや赤ちゃんにとって良くありません。
どうしても気になる方は、厄払いをされるのが良いと思いますが、大事なことは、赤ちゃんのためにも健康に気を使いながら毎日をストレスなく過ごす!ということに尽きるのだと思います。