副作用にしびれが出る薬を知ろう!こんな服用の仕方はNGです!!
副作用にしびれが出る薬をご存知ですか?
よく使われる薬でも必要とする所以外にも効き目が出てしまう「副作用」があります。
鎮痛剤や抗生物質では、胃腸障害や腎・肝障害、アレルギーなど、胃腸薬では眠気やのどの渇き、抗ヒスタミン剤では眠気や発疹など…薬のことをもっとよく知りましょう。
今回は、副作用にしびれが出る薬について紹介していきます。
もちろん元々の体質や、その時の体調などによって副作用の現れ方には個人差があります。また、薬の用法・用量や飲み合わせによって副作用を起こすこともあります。
いつもと体調が違うと感じたときには、迷わず病院を受診しましょう。
抗がん剤の治療
抗がん剤治療の中で、しびれの副作用に悩まれる方はとても多いと言います。
副作用の症状やつらさは、使用する抗がん剤によっても違ってきますし、個人差も大きいものですが、抗がん剤治療と副作用は切り離せない問題です。
抗がん剤の副作用としてのしびれは、指先や足先などの末梢神経に影響が出るので手足の感覚が鈍くなったり、常にしびれがある、治療が終わったあともしびれが残るといった場合もあります。
ペンやボタン等のものが掴みにくかったり、靴の脱ぎ履きが難しくなったりすることもあります。また冷たい刺激に弱くなったり、しびれと一口に言ってもさまざまな生活の場面で支障が出てしまうのです。
薬の副作用で起こる横紋筋融解症
骨格筋の細胞が融解してしまう「横紋筋融解症」をご存知でしょうか?
これは薬の副作用で起こる場合があります。筋肉の痛みの他、手足がしびれる、力が入らない、けいれんや全身のだるさ、赤褐色の尿がでるなどといった症状があります。
脂質異常でコレステロール値を下げる血症薬や、ニューキノロン系の抗生物質などの薬が原因となることが知られています。また、もともとの体質や高齢者、飲み合わせによってもこの横紋筋融解症を引き起こすことがありますので注意が必要です。
これらの症状が現れたら、すぐに病院を受診するようにしましょう。
低用量ピルの飲み始め
避妊や、重い生理痛の緩和、子宮内膜症の治療などに使われる低用量ピルですが、手足がしびれるような副作用が起こることがあります。
これまでも多くの女性が活用しており、しびれも飲み始めた初期段階だけで次第に問題なくなってくることがほとんどですが、中には「血栓症」を起こしているしびれということもあり、この場合は注意が必要です。
そもそも、低用量ピルを服用していると3〜6倍血栓が増えると知ってくだけでも違います。しびれが続く、押すと痛い、皮膚に腫れや変色が見られる、頭痛や吐き気、息苦しさがあるなどの症状の場合にはすぐに検査をしましょう。
血栓があれば、ピルの服用を止めて血栓を溶かす治療が必要です。
こんな服用はNG
以前かかった病気に似ているからといって、余った薬を飲んでいませんか?
また、やりがちなのが家族が処方された薬をもらって飲むこと。早く効いてほしいからと、用量を増やして飲んだり、間隔を空けずに飲んでいませんか?
いずれも、副作用をおこさないために避けるべき服用の仕方です。自己判断をしないようにすることは、自分でできることです。薬に添付される説明書にもしっかり目を通しましょう。そこには大切な副作用の情報が書かれています。
かかりつけの薬局
他に服用している薬があれば、お薬手帳を活用することで無用な副作用を避けることができる場合もあります。
また、薬ではないからと申告しない場合が多いものとして、サプリなどの健康補助食品や栄養ドリンク、市販薬などがあげられます。飲み合わせを見てもらうためにも全て申告してみるのが良いでしょう。
薬についての心配毎がある場合には医師や薬剤師に遠慮せずに相談してみましょう。副作用の症状が見られた場合には、どのような薬を飲んで、いつごろからその症状が出たかなどをメモに残しておくと病院にかかる時に役立ちます。
病院だけでなく、「かかりつけの薬局」を持つこともおすすめします。