プラシーボ効果で病気が治る?人間の思い込みは素晴らしかった!
プラシーボ効果とは、実際に何の薬用成分も含まれていない薬を被験者に与えると、病気が治ったり、改善されていく現象のことを言います。プラシーボ効果については科学的に解明されていませんが、人間のプラス方向の思い込みは病気を治すことができることが解ってきています。
プラシーボ効果は素晴らしかった
プラシーボとはそもそもどんな意味なの?
プラシーボとは、偽物の薬という意味があります。偽物の薬をある病気の症状に苦しんでいる人に、よく効く薬だと言って偽物の薬を渡して飲ませると、病気が治ってしまうのです。これをプラシーボ効果と言います。
薬以外にも、ノンアルコールのビールをアルコールと称し被験者に飲ませると、実際にはアルコール分が入っていないのにも関わらず、なんとなく酔っ払った気分になってしまうこともあります。
逆の現象が出る場合もあります
プラシーボ効果の逆の現象が出ることもあります。何の薬用成分も入っていない薬にもかかわらず、副作用として下痢や頭痛が起こることがあります。これをノシーボ効果と言います。
あらかじめ薬を渡すときに「もしかすると副作用があるかもしれない」と言って薬を飲ませると、このようなノシーボ現象が起こりやすくなってしまうのです。
マイナスの思い込みをあらかじめ与えることによって、マイナスの結果が引き起こされてしまうのです。
思い込みで病気を治せるだなんて凄いことです
プラシーボ効果は、とても不思議な現象だと言えるでしょう。何の効果もない薬が、人の思い込みだけで病気を治癒することができるのですから、まさに奇跡的だといえるのではないでしょうか。
病気が治ったのには、プラス思考の思い込みがあったからこそ治ったのではないでしょうか。人間には自分の力で病気を治癒させる力があると言えるでしょう。
思い込みがプラスされただけで、なんの効果もない薬が効果を発揮したのですから、まさしく人間の本来持っている治癒力は素晴らしいとしか言いようがありません。
反対にあらかじめ副作用があるとマイナスの思い込みを事前に与えると、副作用というマイナスの結果しか出てきません。人は言葉によって、簡単に結果を左右されてしまうのです。
薬以外にも、勉強の成績を伸ばしたり、スポーツの大会などで自分の実力以上の力を引き出させたりすることも可能です。ブラシ―ボ効果は、応用次第ではさまざまな可能性を秘めているのです。
プラシーボ効果をよい方向へ使えば難病の治癒にも
病気の改善や治癒にも
現在の医学では、まだ治すことができない病気が世の中にはたくさんあります。
プラシーボ効果を応用すれば、難病の治癒とまでは行かないかもしれませんが、病気の進行をゆるやかにさせたり、改善させることができる可能性もあるのではないでしょうか。
プラシーボ効果がもっと科学的に解明されていけば、将来的には難病で苦しむ人々を助けることができるかもしれません。
製薬会社では偽物の薬で調査を行っている?
製薬会社では、本当に薬の効果があるかどうか、被験者に本物の薬と偽物の薬とで調査を行っています。
偽治療対照試験を行うことによって、本物の薬が実際にどのような効果があるのかを科学的に立証することによって、薬として世の中に出回っていくのです。
試験を行うときは、被験者にも担当する医師にも偽物の薬と本物の薬とを区別せずに渡して実験を行います。本物の薬が偽物の薬よりも確かな効果があると証明することができれば、薬として製品化されていくのです。
このようにして、製薬開発の際にもプラシーボが大きく関わっているのです。