健康に良い『玉ねぎ』でも生玉ねぎを食べ過ぎると体臭がきつくなる?!
生玉ねぎを食べ過ぎると胃痛や体臭の元になる可能性があります。1度に大量の生玉ねぎを食べるには控えましょう。ただし、適量の玉ねぎはダイエット、疲労回復、高血圧の改善、糖尿病の予防改善など多くの健康効果があります。また、玉ねぎの香りには精神安定、鎮静作用もあります。
生玉ねぎを食べ過ぎると“臭いの元”に?!
玉ねぎは明治時代に日本に入ってきました。高い栄養価と幅広い料理に使える汎用性が人気の野菜で、国内での収穫量は第3位で、さらに、日本の玉ねぎの生産量は世界でも第2位になるほど、日本人は玉ねぎに親しんでいます。
玉ねぎは加熱して食べることで甘みが増しますが、生でも食べることができます。シャリシャリとした食感と爽やかな苦味が特徴です。酢漬けなどにして食べることも多く、南蛮漬けに欠かせない影の主役と言われています。
しかし、生の玉ねぎは食べ過ぎると、体臭や口臭がしたり、おならが臭くなってしまうというデメリットがあります。これは玉ねぎに「硫黄化合物」と「ケルセチン」が含まれるためです。
また、臭いだけでなく、不快な症状として胃もたれ、吐き気、下痢などを催す恐れもあります。このため、生玉ねぎは1回でたくさんの量を食べないように注意しましょう。
適量を食べれば玉ねぎは体に良い効果がいっぱい!
玉ねぎはカリウム、亜鉛、リン、ビタミンB1、B2、Cなど多くの栄養をバランスよく含まれています。そのため、適量を食べることで、デメリットを上回るほどの多くの体に良いことがたくさんあります。
具体的には、どのようなメリットがあるのでしょうか。
【1】高血圧を改善
玉ねぎは食べることで血液をサラサラにすると言われています。
これは玉ねぎの成分によって血流が良くなること、血管が柔らかくなるためです。普段から高血圧ぎみである人は食事に玉ねぎを少量食べるだけでも血圧の安定が期待できると言われています。
食べるタイミングとしては朝や昼など血圧が上がりそうなときに食べると良いでしょう。夜はその後に血圧が下がりやすい時間帯です。玉ねぎをたくさん食べることで血圧が下がりすぎてしまう可能性があります。
血圧は短時間で大きく変動すると、倦怠感、めまい、下痢、吐き気などの原因となるので注意しましょう。
【2】糖尿病の予防と改善
玉ねぎは脂肪分解を促進する効果があります。
また、酵素が含まれているため、効率的にエネルギーを利用しやすくします。そのため、糖尿病の予防、改善、さらにダイエットにも効果的であることがわかっています。
加熱して食べる場合は中玉で1日1個。生で食べる場合には30グラムで十分です。食事前のサラダにプラスして食べることをお勧めします。
【3】疲労回復
玉ねぎはエネルギー効率をよくする働きがあるので、肉体的な疲労回復に役立ちます。
とくに効果が高いのは日中に肉と一緒に食べることです。ステーキや牛丼などの付け合わせとしと食べると美味しく、そして元気になれるでしょう。仕事中に午後の疲労を感じる人や体力が夕方まで持たないという人にとくにおすすめです。
また、新陳代謝を活発にさせる玉ねぎは、最近ではガン予防にも効果があるとも言われています。日々の軽微な疲労から重病の予防効果まで期待できる玉ねぎは、まさにスーパーサブと呼べる野菜です。
【4】精神安定、鎮静作用
玉ねぎの効果は肉体的なものでけでなく、精神的な安定や、神経を沈めて寝つきをよくする効果もあります。この効果は食べることよりも、玉ねぎの匂いをかぐことで得られる効果です。
精神的に疲れたり、神経過敏で興奮して眠れないときなどに、薄くスライスした玉ねぎ、もしくはそのままの玉ねぎの匂いを嗅いでリラックスしてみましょう。匂いを嗅ぎながら、深呼吸を繰り返すと落ち着いた気分になれるでしょう。