全身にむくみ…それってもしかしたら肝臓が原因かも!?むくみと肝臓の関係について
全身にむくみが生じている場合、もしかしたら体の状態が良くないサインかもしれません。一過性のものではない全身のむくみを感じたら、体に異変があるのかも。むくみの原因の中には、肝臓の調子が悪いサインかもしれません。むくみと肝臓の関係について調べてみました。
体がむくむ!?どういったサインが考えられる?
夕方になると疲れが溜まって足がむくんでしまったりしますよね。
ただ、そのむくみが一過性のものではなかったり、原因が分からない場合には、もしかしたらそれが体の病気が原因によるむくみかもしれません。
病気の中でむくみとして症状に現れるのには、いくつかの病気が考えられます。その病気とは一体なんでしょうか?
まずはどこがむくんでいるか?むくみをチェックしよう
全身がむくむと言われていても、どの部分のむくみがあるのかということだけで考えられる病気が変わってきます。
例えば、太ったわけではないのに、顔がパンパンに腫れている・・・これは顔がむくんでいるからではないでしょうか? 一方で、足首がいつもより太くなっているという場合には、足がむくんでいるということになります。
むくみは太ったこととは異なりますので、いくら太くなった、肉付きが良くなった(ような気がする)としても、それは脂肪ではなく、水分になるのです。
ですから、むくんでいる部分を押してみて、すぐに元に戻るのではなく、しばらくその押した部分がへこんでいるようであれば、それがむくんでいる証拠です。
肝臓の病気とむくみについて
今回は特に、足がむくんでいる場合について調べていきます。
全身のむくみの中で特に足がむくんでいる場合は、肝臓の調子が悪いことを疑ってみることが必要です。特に、むくみと肝臓の関係は強いのです。
肝臓は「沈黙の臓器」と言って、表にあまり症状が現れることがなく、知らないうちにどんどんと悪化してしまうのです。
一度壊れた肝臓の細胞は治らないため、その破損を出来る限り早く食い止めるためにも早期での治療が必要になります。
なぜ肝臓障害があるとむくむの?!
肝機能が低下すると、肝臓が作るアルブミンというたんぱく質が沢山生成されることがなくなります。
アルブミンによって体内の水分を含んだ血液が循環して流れを良くするのですが、このアルブミンが減ると、血液内に入り込む水分が少なくなり、結果的に血液に取り込めなかった水分がむくみとなって発生してしまうのです。
怖い!肝硬変!肝硬変になる前に!
むくみが続き、そのうち黄疸の症状が出てしまったら、肝硬変の疑いがあります。
肝硬変とは、肝臓の細胞が壊れてしまい、肝臓の機能が破損してしまうということになります。一度肝硬変になってしまうと、肝硬変が治癒することはありません。
肝機能が障害を起こしはじめると、このようにむくみなどの症状が現れるようになります。少しむくみを感じるようであれば、まずは内科へ受診するようにしましょう。
見逃さないようにしよう!そのむくみ
多くの場合、日ごろの不摂生などによってむくむ、あるいは仕事柄同じ姿勢、立ちっぱなしで夕方になるとむくむというケースも多いでしょう。
ただ、そういった場合でもなく、むくみを感じたら、何かしらの体のサインだと思うようにしましょう。
早めに治療、対処することで、悪化することを避けることができます。自分の体の調子を常に意識することを心がけましょう。