不安なまま?遺伝子組み換え食品の影響について知ろう!
遺伝子組み換え食品の影響について、なんとなく不安なままにしていませんか?
非遺伝子組み換えという表示があればそちらを選んでいるけれど、そもそも遺伝子組み換え食品って危険なの?
今回はそんな体への害や考えられる危険など遺伝子組み換え食品の問題にせまります。
遺伝子組み換え食品とわかる表示
「遺伝子組み換え食品は使ってません」
こんな商品パッケージをよく目にするようになりました。遺伝子組み替え食品は表示義務があるので、ラベルの原材料名などに()書きで表示されていたりします。
でも、どちらかというと企業は使っていないことをわざわざ書いて売りにしているように思います。
そうなると、やっぱり遺伝子組み換え食品は良くないものなのかと消費者には刷り込まれていくように思いますが、みなさんはいかがでしょうか?
そもそもなんで遺伝子組み換えなんかするの?
この根強い不安はどこからくるのでしょう。
あまり知られていませんが、飼料用など間接的に摂取するものも含め、遺伝子組み換え食品の輸入量はとても多いのは事実です。
そもそもなぜ遺伝子を組み換える必要なんてあるのでしょうか? それは、植物などに新しい性質を持たせることが狙いなのです。
これにより生産者や消費者が求める効率よい生産が可能になって、例えば害虫に強い、特定の成分が豊富、味が良いのに弱点がある場合に他の遺伝子を組み込んで強くする、といった具合です。
日本で許可されている遺伝子組み換え商品とは?
日本で安全性が確認されて販売できるのは、大豆やじゃがいも、とうもろこし、なたね、わた、てんさい、アルファルファ、パパイヤ、チーズ製造の際の凝乳酵素であるキモシン、の8つの作物(169品種)と、α-アミラーゼやリパーゼといった7種類(15品目)の添加物です。
遺伝子組み換え食品は害虫が食べると死ぬ作物があると聞いたことがありますが、それって人が食べても大丈夫なの? と単純に疑問に思いませんか?
厚生労働省が発表しているQ&Aでは、害虫のアルカリ性の消化管に効果を発揮し、人間の酸性の胃とは仕組みが違うので、安全というものでした。
うーん、これだけでは不安。もっと遺伝子組み換え食品の影響を見ていきましょう。
食べ続けて大丈夫?アレルギーは?
さまざまな安全性に対する研究は続けられていますが、食べ続けてみた結果はまだ誰にも分かりませんよね。
しかしながら、安全なたんぱく質かどうか、有害物質を作ってしまうような可能性はないことを確認してから販売されていますので、食べ続けても大丈夫な安全性は確保されていると言われています。
アレルギーについても、組み込んだ遺伝子がアレルゲンにならないかチェックされています。
例えば、消化されるか、既存のアレルゲンに似ていないかなどアレルギーを起こすものは市場に出ないような国の体制になっているそうです。
ご自身で、それならば大丈夫と思えるのであれば安全なのでしょう。
輸入されるものが心配
では、国内は少し安心できるけど海外のものが心配になってきませんか?
輸入のものも、安全が確認されていない遺伝子組換え食品が入ってこないか厳しいチェックが行われています。輸入時の届出やそのチェック、抜き取り検査を徹底して行っています。
特に、輸入の可能性の高い米やなたね、亜麻、パパイヤなど海外で普通に遺伝子組み換え食品として作られている作物を中心に行っているのだそうです。
日本では2001年に、まだ承認前の遺伝子組換えジャガイモが混入していたスナック菓子が発見されたことがあり、回収することになったことや、輸入のものでは2006年には安全性未審査の中国産遺伝子組換え米が混入したことがあり、以降、中国産米加工品を対象に検査を強化して実施されています。
やっぱり、「混入」はいろいろなものでニュースになるように、食品業界とはきってもきれないようです。
「非」遺伝子組み換えが本当に安全か?
そう、基本的に安全性のチェックは業者の責任が前提。あらゆるものの安全性審査というのは、基本的には申請に基づいて、それがチェックされて、食品安全委員会が評価し、厚生労働大臣が判断するという流れ。
その業者、ほんとうに信用できますか? 私たち消費者は重要な選択をさらりとしなければ、買い物もできないことになります。
たとえば、遺伝子組み換え食品が一概に悪いとは言えません。遺伝子組み換えをしたほうが、農薬を減らせるという恩恵を私たちは受けることになっています。
だから、非遺伝子組み換えの表示があるから選ぼう、なんてもしかしたらそんな単純な話ではないのかもしれません。
農薬をたくさん使って栽培されたものを選ぶか、私はどうするでしょうか。農薬も抑えて栽培されているけれど、ものすごく高い、私はどうするでしょうか。
ああ、これも最終的には消費者の賢い選択が必要というわけですね…。