疲れを取る香りとしてラベンダーや柑橘系、い草がおすすめ!
疲れを取る香りがあることを知っていますか?最近ではアロマはかなり知られるようになりましたが、その作用は気のせい、心理的なもの、と思っている人も少なくありません。しかし、アロマは嗅覚を通じて直接的に脳を刺激するため、身体的にも効果があるのです。とくにラベンダー、柑橘系、畳のい草の香りは効果的です。
疲れを取る香りは存在するの?
香りはリラックス効果やリフレッシュ効果など高い心理作用があることで知られています。
しかし、香りには精神的な状態だけでなく、身体的にも効果、効能があることが医学的にも変わってきました。例えば、香りによっては血流を改善させたり、肉体疲労を軽減させることがあるのです。
このような疲れを取る香りには、ラベンダー、ジャスミン、柑橘系などのがあると言われています。また、畳の香りであるい草には、脳の疲労を回復するさせる効果があることがわかってきました。
嗅覚は脳にダイレクトに作用する!
なぜ匂いを嗅ぐだけで心身への効果があるのでしょうか? それはアロマは嗅覚を刺激するものだから、と言われています。
嗅覚というのは五感の中でももっとも原始的、かつ脳に直接作用するものとして知られています。ダイレクトに脳に働きかけるために、その効果が大きいのです。
効果を得るためには匂いの種類と濃度がポイントに
このような香りの効能を最大限に引き出すためには、いくつかのポイントがあります。それはの好ましいものを選ぶこと、濃度を強くしすぎないことです。
具体的に、ラベンダーや柑橘系の香りは好ましいと感じる人の多い香りですが、中には嫌い・不快と感じる人もいます。
どれほどその香りに効果があるとわかっていても、本人が好ましくないと感じる香りでは、良い効能は期待できないことがわかっています。
また、それは濃度によっても同じことが言えます。人はどれほど好きで好ましい匂いであっても、特定の濃度を過ぎれば不快に感じることが多くなります。
そのため、香りは強い濃度であるよりも、好ましいと感じる程度にすることがもっとも大切なのです。
浴室と寝室、寝具の香りを別にすると良い
疲れを取るためにはお風呂や寝室、寝具の香りを好ましいものにすることが有効です。それは嗅覚が慣れやすいからです。
嫌な匂いでも良い匂いでも、基本的に嗅覚はしばらく嗅ぐとその刺激に反応しなくなります。それにつれて、徐々に効果も低下していくことがわかっています。
そのため、お風呂や寝具など特定の時間にしか使わない場所に、特定の匂いを置くことが勧められています。例えば、浴室は柑橘系、寝具はラベンダー、あるいは浴室はラベンダー、寝具はい草などです。
ちなみに、ジャスミンには興奮させる効果があるので、朝や仕事前には有効な香りですが夜に疲れを取るための香りとしては適していません。「これから頑張ろう」、とか「もうひと頑張りしよう」というときにおすすめの香りです。
嗅覚の衰えはアルツハイマーの兆候にも見られる
とはいえ、人はいつでも香りに敏感なわけではありません。
とくに肉体疲労が大きいとき、脳に蓄積疲労があるとき、あるいは痴呆や脳の血流障害があるときには匂いに鈍感になることがわかっています。
そのため、強い香りを嗅がないと、効果が感じられない、という人や食べ物の味に鈍感になってきた、という人は病院での診察を受ける必要があるかもしれません。
とくにアルツハイマーの人は左側の鼻穴で匂いを嗅ぐ能力が著しく低下しているという特徴があるそうです。
また、味覚は嗅覚が大きく関係していると言われ、嗅覚が衰えると味覚が安定しなくなったり、強い味でなければ美味しくないと感じることもあるそうです。
このように毎日香りに気をつけて過ごすことは、体や脳の異常にいち早く気づくということにも繋がるのです。