飲めば飲むほど強くなるは嘘!??お酒の強さは遺伝?
成人してすぐのお祝いの席に、必ず並ぶのがビール。みんなでジョッキを持って乾杯して楽しく話をする時間、いいですよね。「お酒は飲むだけ強くなる」と言う方もいれば、「お酒の強さは遺伝だから変わらない」という方もいますが、本当のところどうなのでしょうか?考えていきたいと思います。
お酒の強さって何で決まるの?
結婚前は、よく友達と飲みに行っていました。
お酒がまわって気持ち良くなったところでするお話は、面白くもないのに笑ったり、しんみりしてみたり。たくさんの友達と飲むのもまた楽しくて、終電を逃すこともしばしば…。
結婚、出産でお酒を飲む機会がぐんと減りましたが、お酒がからむ席に参加するのは今でも酷ではありません。
お酒はけっこう強いほうでしたし、みんなが陽気になっていく様を見ているのが楽しくて。記憶をなくしたこともありますが、楽しいひと時です。
お酒が強い人は多くいるものですが、中には弱い人も…この違いは何なのでしょうか? 単に好き嫌い? アレルギーを持っている方ももちろんいらっしゃると思いますが…。
このお酒の強さは遺伝で決まっているようです。考えてみると…自分が強いという場合には親も強い…という方も多いかもしれません。
みなさんのご両親はお酒に強いでしょうか? 弱いでしょうか?
「飲めば飲むほど強くなる!!」はホント?
お酒の強さは遺伝で決まるとお伝えしましたが、飲めば飲むほど強くなる、というのはあり得るようです。
その理由はというと、「MEOS」という酵素が体内で増えてきて、アルコールの代謝量が以前より増えるからだそうです。ですが、これはとある酵素の二番手にすぎないものです。
気になる一番手の酵素というのが、「ALDH2」という名前の酵素です。これは体内にたくさん作られるか、少量ではあるが作られる、ほとんど作られないか…で生まれつき決まってしまいます。DNAと一緒ということです。
よって、「ALDH2」の酵素は「鍛えられない」ので、飲めば飲むほど…! は「MEOS」の酵素のおかげということです。この酵素にも限界はあると思います。無茶は止めてください。
聞きなれない「ALDH2」という酵素。お酒が強くなるためにある酵素ではないのです。
体内の強力な抗老化・抗病気の酵素でして、お酒に強い遺伝子を持って生れてきた人は幸運な人なんだそうです。この酵素が多い人は、お酒に関する病気が「飲む量の割に」少ないそうです。
ある程度飲める方はご注意を。
ある程度飲める方は注意してほしいのが、お酒に関する病気です。全く飲まない人は、最初から飲むことをしません。
「ALDH2」が少量作られている人は、それなりに飲むことができるので「MEOS」の酵素を作りながら飲む量を増やすことができます。ですが、「ALDS2」の酵素が少ないままでのお酒は害をまともに受けやすいのです。
二日酔いになりやすい人は、「ALDH2」の酵素が少ない人だと思っていいかと思います。日本人の約半分は、このタイプであるとされています。
「自分は二日酔いをしないタイプだ!」と思った方でも注意が必要ですよ! お酒の許容量を超えて飲んでしまえば被害が出るのは言うまでもない…といった感じ。
アルコール中毒の人のほとんどは「お酒に強い遺伝子」を持っているということ。依存してしまうくらい飲んでしまうのは、「とっても強い遺伝子」が必要なのです。許容量が大きい、ということ。
許容量が大きいからと言って、飲みすぎは体に負担がかかります。酵素の無駄遣いにもなってしまいますよ! 楽しいお酒を飲むためにも、ほどほどにしてください。