高いところが怖い!こんな症状に当てはまる人は高所恐怖症かも!?
高いところが怖いという感覚は誰でも持っています。しかし、度を超えて恐怖心を感じる人や恐怖心からパニック症状を起こしてしまう人は高所恐怖症の可能性があります。高所恐怖症では具体的にどのような症状が表れるのかを見ていきましょう。
高所恐怖症とは?
高いところが怖いのは自己防衛反応
高い崖の上や不安定な吊り橋、木の上などに立つと多くの人が恐怖心を感じます。
このように不安定な高いところで恐怖心を感じるのは、人が持つ自己防衛反応で当たり前のことです。むしろ、このような不安定なところに立っても恐怖心を感じない方が、少々変わっていると言えます。
高所恐怖症の場合、不安定な高いところが怖いと思うのはもちろん、安全な高いところでも怖いと感じてしまいます。例えばビルの中や頑丈な橋の上などです。
このような場所が安全であることは頭では認識しています。しかし、体が過剰に拒否反応を起こしてしまうのが高所恐怖症です。
高所恐怖症の場合、飛行機に乗れない、歩道橋を渡ることができない、ビルの高層階に行くことができない、ガラス張りのエレベーターに乗れないなど、高所恐怖症でない人と比較するとできないことが多くなってしまいます。
生活スタイルや職業によっては、日常生活に支障をきたしてしまうこともあるかも知れません。
しかし、基本的には高いところに行かなければ無症状ですので、我慢している人も多いのが現状です。高所恐怖症を克服したいけれど勇気が出ないという人も、中には居るかも知れませんね。
高所恐怖症の症状とは?
高所恐怖症は、恐怖症の中でも最もポピュラーで身近なものと言えるでしょう。実際に高所恐怖症を自覚している人も少なくありません。
高所恐怖症は軽度から重度まで様々ですが、具体的にはどのような症状が表れるのでしょうか?
高所恐怖症の症状としてまず挙げられるのが精神症状です。高いところに行くことで、精神状態が不安定になってしまいます。
ここから落ちたら死んでしまうのではないか、大ケガをしたらどうしようと不安感に襲われてしまいます。ここから逃げ出したいと思う人や精神状態がパニックになる人もいます。
前述したように、不安定な場所でこのような精神状態になることは当たり前ですが、安全な場所でも度を超えた不安感に襲われるのが高所恐怖症の特徴です。
高所恐怖症の場合、高いところに行くことで身体症状も表れます。具体的には、手足の震え・動悸・息苦しさ・めまい・足がすくむ・腰が抜けるなどです。
このような高所恐怖症の身体症状は、パニック障害の症状と似ています。高所恐怖症の場合、高いところが怖いという気持ちがこれらの症状を引き起こします。
そのため、高いところにさえ行かなければ症状が表れることはありません。また、高いところから下りれば症状が治まることがほとんどです。
高所恐怖症の原因には共通点がある!
高所恐怖症の原因として最も大きいのが、過去のトラウマです。これは高所恐怖症の人に共通している原因とも言えるでしょう。
過去に高いところから落ちてケガをした、高いところで極度の恐怖心を感じた、高いところが怖くなるような話を聞いた、または映像を見たことによって高いところは危険というイメージが脳に出来てしまいます。
そのせいで、高いところに行くと体が拒否反応を起こしてしまいます。
高所恐怖症の人の中には、過去の恐怖体験に身に覚えがない人もいるかも知れません。しかし、記憶には無くても脳にはトラウマとして残っていることが多いようです。
例えば小さい頃に高いところで怖い思いをしたなどの経験がある人は、大人になっても高いところが怖いと感じてしまうでしょう。
高所恐怖症を克服するのであれば、高所恐怖症になった原因を知ることも大切です。