生活習慣病の予防やダイエットだけじゃない、風邪にも効くクルミ効果とは?
ナッツダイエットが流行している昨今ですが、ナッツの中でも優秀な効果を上げるクルミ。そのクルミが、ダイエットや生活習慣病の予防ができるだけでなく、風邪の症状にも効果があるとか?風邪に対するクルミ効果や取り入れ方を調べてみました。
クルミは、西太后も好んで食べたといわれているほど、昔からある美容食。その成分と効果は?
クルミの栄養
クルミの成分は主に、脂肪分、たんぱく質、ビタミン類、ミネラルですが、実はその50%から70%が脂肪分であり、100gで673キロカロリーもある高カロリー食品です。
こんなにカロリーがあるとダイエットには適していないように感じますが、その脂肪分のうち四分の三程度がオメガ3という不飽和脂肪酸であるといわれています。
オメガ3は脂肪を燃焼しやすく、脂肪もつきにくくするので、ダイエット効果が高い、と話題になりました。
また、動脈硬化を防ぎ、コレステロール値も低下させるので、糖尿病、高血圧、肥満など生活習慣病の予防にも最適であるといわれています。
もちろん、やみくもに食べて良い訳ではなく、ダイエットにはきちんとした方法があります。
ナッツダイエットとは?
ナッツダイエットは、ナッツを朝、昼、夕の食事の間に間食として1日25グラム程度、クルミにしたら4個分ほどを摂取する、というもの。決して置き換えダイエットではありません。
6か月間で運動や食事制限をせずに2~3キロ減った、というデータもあります。ナッツは噛み応えもいいので、間食として食べすぎる心配がない、ともいえます。
もちろん油で揚げたものやチョコレートでコーティングしたものなどは不向きです。
クルミだけでなく、ヘーゼルナッツ、ピスタチオ、アーモンドなど様々なナッツでダイエット効果があります。しかしクルミには他にない成分、オメガ3が含まれているので最強なんですね。
クルミには、良質なたんぱく質が含まれ、ビタミンA、ビタミンB1、B2、ビタミンEなどビタミンも豊富。さらに赤ワイン1杯に匹敵するポリフェノールがクルミ4個分に含まれているので、抗酸化作用が期待でき、美容効果が高いとされています。
前述のようにオメガ3のおかげで脂肪が燃えやすいので、血行が良くなり、皮膚の新陳代謝が活発になるため、肌のつやもよくなります。
薬効も期待できるクルミ
昔から高貴な人たちに愛された美容食であるクルミですが、美容だけでなく、薬効も期待できるものです。
クルミに含まれるリノール酸やタンパク質は、消化吸収しやすいので基礎体力の増強に役立ち、滋養強壮にとても効果的。ですので、クルミ効果は私たちに最も身近な病気といえる風邪にも有効です。
クルミを使った民間療法
咳どめ
咳止めには、クルミ1個とショウガ1かけを刻んで、朝晩食べると効果があります。
痰切り
クルミをすりつぶし、はちみつを加えます。のど飴の変わりに、小さじ1杯程度をなめましょう。しだいに痰が楽になってきます。
頭痛には
やかんや鍋に、クルミ、長ネギ、ショウガを各8グラム、水を200cc入れ煎じて飲みます。体も温まり、頭痛を軽くしてくれます。
またクルミに熱を加えることにより、抗酸化物質が倍になるとのことです。
安眠効果も
クルミは血行をよくし、胃腸の働きも活発にするので、ストレスなどで高ぶった神経を鎮静化して良い睡眠へと導きます。
またアメリカの研究によると、クルミを摂取すると体内の睡眠ホルモンの一種であるメラトニンの濃度が倍増し、安眠効果があるといわれています。
以上のように、クルミには、ダイエットだけでなく私たちの体調改善に役に立つ効果がたくさんあるんですね。