寒い冬の定番果物、みかんの美容効果について
冬になるとさまざまな大きさのみかんがスーパーなどの店頭に並び、無性に食べたくなりますね。オレンジは夏だけど、みかんは冬!ビタミンCが多いことは知っているけど、そのほかのみかんの美容効果や栄養などを調べてみました。
みかん収穫量
今から40年前には350万トンもの収穫高のあったみかんも、今では90万トンから100万トン程度。これは輸入される果物の量も種類も増え、人々の好みが様々になったことが原因でしょう。
それでも、日本の冬と言えばみかん、というのはなぜか今も変わらず、ですね。
和歌山が日本一
みかんと言えば和歌山県、というイメージ通り全体の約2割を収穫しています。そして愛媛、静岡が続いていて、この3県で、約半分の量を収穫しています。
収穫の時期は9月下旬から3月上旬で、まさに冬の果物ですね。
かんきつ類いろいろ
みかんと言えば、一般的には温州ミカンをさし多く店頭に並んでいます。
トロビタオレンジとの交雑種に「清見オレンジ」が、スイートオレンジとの交雑種に「タンゴール」があり、最近ではスーパーでも見かけるようになりましたね。
みかんの栄養
こどものころ、1日に4つも5つも食べて爪が黄色くなって親に怒られたものですが、みかんはショ糖、果糖が多く、甘いわりにはカロリーは低いのですね。
みかん3個食べてもごはん3分の2杯程度のカロリーです。これならダイエット中にも大丈夫? しかも、このほかにも女子の美容に役立ちそうなことがいっぱい、みかんには詰まっているようです。
みかんの美容効果や栄養について、調べてみましょう。
みかんの美容効果には何がある?
みかんイコール、ビタミンC。ビタミンCと言えば美白! みかん2個から3個で大人が一日に摂取すべきビタミンCが取れてしまいます!
そしてこのビタミンCをより効果的に活躍させるためには、実についている白い筋も一緒に食べることが重要です。
口当たりが良くないし、きれいに取ってから食べる方が丁寧で女子力が高そうですが、実はこの部分にはビタミンPと言われるポリフェノールの1種が含まれていて、ビタミンCを安定させる効果があります。
このビタミンPは肌の老化を防ぐ毛細血管を強化したり、コレステロール値の改善、血流改善効果もあるとか。血管が生き生きすると顔の血色もよくなり、肌も明るくなります。
またこの白い部分には水溶性食物繊維も多く含まれるので、便秘解消に役立ち、美肌効果アップですね。
βークリプトサンキンはみかんだけ多い!
かんきつ類といっても様々ですが、この温州みかん系にはβークリプトサンキンが多く含まれ、オレンジやグレープフルーツ、レモンなどに比べても60倍以上とか!
このβークリプトサンキンは抗酸化物質として知られ、抗ガン効果や骨粗しょう症対策に効果があるといわれているものです。
また脂肪の合成を抑える作用もあるので、肥満予防にもなります。みかんは甘いのに肥満予防に効果があるなんて、嬉しいですね。
シネフィリンはみかんだけ!
冬は風邪やインフルエンザが流行しがち。そんな時もみかんですよ!
もちろんビタミンCも有効ですが、オレンジなど他のかんきつ類には含まれない、温州みかんにだけ含まれるシネフィリンは、気管支を拡張させ風邪の回復に一役買います。
皮も美容効果あり
みかんは実よりも皮の方が栄養価が高いので、できるだけ白い筋や袋は食べたいものです。
さすがに外側の皮は生で食べるのは難しいですが、昔から干して陳皮として活用されてきました。また、細く刻んでマーマレードにしたり、漬物に混ぜたりなどしても取り入れることができそうです。
また、みかんの皮を乾燥させてお風呂に浮かべると、リモネンなどを主成分とする精油がお湯に溶け出して、毛細血管を広げて血行を促進し、体も温まりやすくなり、風邪の予防や冷え性にも効果があります。もちろん天然のオイルですから、お肌もつるつるに。
みかんは全て美容に利用できますね。