蓄積疲労は脳の疲労?!科学的に証明された回復のための香りとは?
蓄積疲労の回復は現代人には大きなテーマです。蓄積疲労は慢性疲労とも呼ばれますが、似た名前の慢性疲労症候群という病態とは異なるものです。近年、私たちが感じる疲労の原因は脳の疲労であることや、疲労の回復に効果的な香りの存在が明らかになりました。この香りを使って、健康で疲れ知らずの体を手に入れましょう!
疲れが全然取れない…蓄積疲労とは?
人は誰でも、一日の終わりには少なからず疲労を感じるものです。
ときどき、「人生の中で疲れを感じたことがない」という人がいます。確かにそのような人も存在します。が、非常に稀です。
多くの人は何かしらの作業、運動、仕事などを長い時間行うことで疲労を感じるものです。
デスクワークで疲れている人
一般的な疲労の場合は急性疲労といって、疲労を感じる前に疲労の原因となる行為が存在します。それらの疲労はしばらくの休養や睡眠によって解消されるものです。
一方、疲労が十分に解消されないまま、新たな疲労となるような活動を続けると、その疲労は慢性疲労として長く続く疲労の原因となります。慢性疲労は蓄積疲労とも呼ばれ、心身が疲労した状態が長く継続する状態を指します。
疲労も病気に!気をつけたい慢性疲労と慢性疲労症候群
慢性疲労という名がつく病気に、慢性疲労症候群(CFS)という病体が存在します。
この病気では、身体のホルモンや免疫機能の低下などによる疲労感が持続し、特定の行為による疲労ではないため、一般的な感覚の慢性疲労とは意味が違ってきます。
近年、誤解を受けやすい病名として慢性疲労症候群(CFS)という名称を変更しようという動きもあります。これは現代社会では、多くの人が仕事や学校、家庭などで慢性疲労を体験しているため、慢性疲労症候群という名称を単なる疲労の継続や怠惰な状態の蔑称として使用する人たちがいるためです。
このため、患者や家族は周囲に理解されずに原因不明の病気と付き合うことになり、病気という身体的な苦しみだけでなく、病名による精神的な苦痛も受けることなります。
このような現状を改善するため、代替名として、筋痛性脳脊髄炎(ME)や慢性疲労免疫不全症候群(CFIDS)などの名称が挙がっています。
蓄積疲労の回復方法
蓄積疲労の回復に有効とされる方法はいくつかあります。まとめると大体5つ程度に分類されます。
【1】笑うこと
疲労回復に効果があるとされているのは、笑うことです。非常に簡単なようですが、笑うことによる免疫機能の向上は科学的にも証明されています。
この笑うという行為は面白いという感情がともなわなくても、笑顔を作って笑い声を発するだけで十分に効果が得られることがわかっています。手軽でお金をかけずにできる健康法として、とても有効です。
また、カラオケなど大きな声を出して歌を歌うことも有効です。
【2】精のつく食べ物の摂取
古来より、疲労回復に効果のある食べ物と言えば、ニンニクやお酒です。また、漢方などの生薬も効果的です。
【3】入浴
疲労した心身を入浴によってリラックスさせることも効果的です。入浴は全身の血行をよくするので疲労を軽減させるほか、大量の水は浄化を連想させるため精神的にも疲労回復が期待できます。
【4】マッサージ
疲労回復は血行をよくすることで得られるため、入浴だけでなくマッサージも効果があります。また、日常的に筋肉を柔らかくすることは、とくに肉体的に疲労をしにくくする効果もあります。
【5】音楽、動物などの視聴
お風呂も食事も億劫だと思う程の重度の慢性疲労を感じてた場合は、心地よい音楽や愛らしい動物の観賞やふれあいがおすすめです。ペットがいる場合にはペットにしばらくペットのそばにいるだけでも癒されます。
衝撃!蓄積疲労は脳の疲労だった?!
最近の研究で、肉体は疲労しないということがわかってきました。
以前は運動後に増える乳酸が疲労の原因と言われていました。しかし、乳酸が疲労感を引き起こす物質ではないことが科学的に証明されたのです。
そして、肉体的な疲労も精神的な疲労も、その正体は脳の疲労ということがわかってきました。
脳の疲労の仕組みについては、コンピュータのハードディスクに例えられ、多くの情報が脳に入ることで疲労するという説もありますが、実際のところ、脳の疲労については不明な部分が多くあります。
科学的に証明された疲労に効く香り
脳の疲労のメカニズムについて不明な点は多くありますが、脳の疲労を回復させる香りは判明しています。
その香りは植物の香りです。森林や草木などの緑の香りによって、人は疲労を回復したり、疲労を感じにくくなることがわかっています。
日本人に馴染みの深いものとしては畳の香りでしょうか。畳はいぐさという植物で作られたものです。そのため、畳でなくとも、いぐさを使ったラグや座布団、枕などの使用でも高い効果を得られることが期待できます。