『覚えてられない…』記憶力が悪いのはどうしたら克服できる?
記憶力が悪いことを悩んでいる人も多いのではないでしょうか。学生時代のテスト勉強から、社会人になって新しい仕事を覚える時など、記憶力が良いに越したことはありません。ただ、記憶力は先天的なものだから、と諦めている人、いませんか? 記憶力は意識次第で良くすることができます。
人はどのように記憶をしているのか?
人から話を聞いたり、本を読んだりして、新しい知識を得たのに、次の日にはほとんど忘れてしまっていた、という経験をしたことはありませんか?
そんな時、どうせ自分は記憶力が悪いから、と諦めてしまってはいけません。人は、もともと忘れる生き物なのです。
心理学者のヘルマン・エビングハウスらが提唱した「忘却曲線」というものがあります。これは、新しく記憶したものを、まず1日で急激に忘れ、その後も緩やかに忘れていく、というデータを表したものです。
つまり、時間が経てば忘れることは当たり前なのです。
でもちゃんと覚えていたい!記憶のコツとは?
人間は忘れる生き物だから、と言っても、全てを忘れる訳にはいきません。では、記憶するには、どのようなことを意識すればいいでしょうか?
◆繰り返し覚えるようにしよう
まず、くり返し記憶をすることが重要です。くり返しインプットされた情報は、重要な情報として記憶されていきますので、ある程度間隔を空けてからくり返し記憶する方がより効果的です。
つまり、一夜漬けで覚えたテスト勉強はあまり役に立たないということです。
◆覚えたい内容を理解しよう
読書をしていて、内容があまり頭に入ってこず、何度も同じ箇所を読み返す、という経験はありませんか?
理解していないことは、記憶に定着しにくいです。つまり、きちんと理解していることは、記憶しやすい、と言えます。表面的な部分だけを覚えようとするのではなく、まずはそのものを理解するよう努力することが重要です。
全くの新しい内容を記憶するのは難しいですが、既に自分が持っている知識と結び付けて記憶をすると、記憶が定着しやすくなります。また、単純ですが、歴史の年号を覚えた時のように、語呂合わせなども効果的です。
記憶力UPに日々の生活で工夫できることは?
記憶力を良くするために、日々の生活で工夫できることはあるでしょうか?
◆睡眠時間をちゃんと確保
記憶力を良くするために、日々の生活で工夫できることはあるでしょうか?
まず、いちばん重要なのは睡眠です。睡眠と記憶は、密接に関わっています。人は、眠っている間に、脳の記憶を整理します。つまり、十分に睡眠がとれていないと、この整理が行われず、必要な記憶が定着しなくなるのです。
◆リラックスが大切
ストレスを感じることも、記憶には良くありません。ストレス状態が長く続くとコルチゾールというホルモンが分泌し、記憶力の低下や考えがまとまらないといった症状が出てしまいます。
記憶力アップに効果あり!これがオススメ❤
記憶力アップには食生活も重要です、栄養バランスがいい食事をとることは、全てにおいて大切ですが、特に記憶力アップに効果的、と言われる栄養素がいくつかあります。
◆チョコレートが優秀!
チョコレートには、脳の機能を活性化したり、年齢によってだんだん衰えていく脳の機能の低下スピードを遅らせる効果があります。特にカカオ70%以上のチョコレートがオススメです。
◆やっぱり欠かせないビタミンB
ビタミンB1、B6、ビタミンB9(葉酸)、ビタミンB12には、脳の正常な機能を保つ役割があり、これらが不足すると記憶力に障害が出る可能性があります。
ビタミンB群は、雑穀米などを主食とし、たっぷりの緑黄色野菜と果物、豆類、適度な動物性食品を食べることで摂取することができます。
◆女性の味方?!ほうれん草
ダイエットや美肌になる効果のある、女性の味方の「ほうれん草」。ほうれん草には抗酸化物質がたくさん含まれていて、記憶力低下スピードを抑えます。
◆朝食の定番!卵
卵の黄身には脳の栄養分となるレシチンがたくさん含まれるため、記憶力UPには欠かせない食材です。
◆和食の定番!青魚
青魚に多く含まれるオメガ3脂肪酸には、加齢にともなう記憶力の減退や、アルツハイマー病を防ぐ効果があるといわれています。