寝起きに腹痛はなぜ?実は朝は腹痛になりやい時間帯なのです!
寝起きに腹痛があり、出社や登校ができない日が続くと心配になります。病院で診てもらって問題がないからといって仮病とは限りません。それは消化器官や排泄力に問題があるのかも知れません。腹痛の原因となる便秘、下痢のタイプを見極めて対処しましょう。
仮病の代表格?腹痛
頭痛と腹痛は誰でも起きる一般的な症状であり、しばらくすると症状が消えることも多いものです。そのため、仮病として使いやすい症状と思われているようです。
腹痛や頭痛を病欠理由にして伝えても信じてもらえなかったり、逆に、それらを理由にして休むということを最初から「仮病だな」と決めつけてかかる人もいるそうです。
このように、寝起きの腹痛は軽く見られたり信じてもらえなかったりするものですが、実際に痛みを感じる人にとっては非常に辛いものです。
寝起きの腹痛の原因はコレ?便秘による腹痛
腹痛の原因は様々ですが、寝起きに腹痛を感じる場合、便秘が理由となることも多いそうです。
しかし、便秘の理由は人それぞれで、誰にでも効果的な対処法は存在しません。そのため、便秘の原因から対処法を1つずつ試して行かなくてはいけません。
◆便秘の理由:食物繊維不足
便秘と聞いて、多くの人は食物繊維の不足を思い浮かべるでしょう。確かに、便はかさが多いほど出やすくなる傾向にあります。
まずは食物繊維の豊富なゴボウや玄米などを食べて様子を見ましょう。
◆便秘の理由:消化力の低下
便秘の人の中には、消化力や排泄物を押し出す力が低下している人もいます。
このような人は食物繊維の多い食事でますます内臓に負担がかかります。そのため、バナナやりんごなどの比較的消化しやすい食べ物を選ぶようにしましょう。夜や朝にこれらの果物を摂取すると排便を助けてくれます。
バナナやりんごの他、みかん、オレンジ、キウイなどもおすすめです。
◆便秘の理由:姿勢の悪さ
食事に問題がなくても、悪い姿勢のままでいると便秘になることがあります。身体に合った、机と椅子を使用するようにします。
とくに、下腹部に力を入れて姿勢を保てない人は便秘になりやすいようです。便秘薬に頼る前に、下腹部に入れて座る、立つなどの動作をしてみてください。
また大股で10分程度歩くことも有効です。このとき、ダラダラ歩かず、下腹部に力をいれて姿勢を但し、歩くときは足の親指に重心を置くように歩くとより効果的です。
◆便秘の理由:自律神経失調症
便秘の理由が自律神経の失調である場合もあります。この場合、食事や運動では改善しずらいかも知れません。
このような時は漢方外来で相談すると良いでしょう。気血の巡りを改善することで、自律神経が整うことがあるからです。
寝起きの腹痛の原因はコレ?下痢による腹痛
寝起きに便秘による腹痛がある一方、下痢による痛みもあります。
下痢の原因もいろいろありますが、寝起きの下痢の場合は消化器の機能低下が考えられます。普段の食事の量や刺激物の多すぎる可能性があり、とくに、夕食の量や油ものの摂取が負担になっているのかも知れません。
改善方法としては、夕食は消化によいものを食べます。それでは栄養バランスが良くない、という人は朝にボリュームを持たせるようにしましょう。
食事を調節しても改善しない下痢の場合や、下痢と便秘を繰り返す場合は、過敏性腸症候群の疑いがあります。
過敏性腸症候群は酷くなると、午前中の就労や勉学に集中できなくなります。早めに病院に行って相談してみましょう。
朝は腹痛が起きやすい
朝になって急に腹痛が起こるということは珍しいことではありません。というのも、午前4時頃から私たちの身体は徐々に活動を始め、胃腸の動きも出てきます。
健康な状態であれば、自然と目覚めて排便したり食欲が出たりするものですが、ホルモン分泌や神経の働きの一部が十分でないと腹部に痛みが起こるのです。
毎朝起こるようであれば内科や漢方外来などで相談してみましょう。