NASAも注目するキヌアとは?ダイエットにも良い?
NASAが「21世紀の主食になる」と発表したことで、世界中が注目したキヌアとは一体どんな食材?完全食と言われるほど栄養バランス抜群なわけですが、その実力をリサーチ。キヌアを日常の食生活に取り入れるアイデアも提案します。
キヌアに一気に注目が集まってしまったことで、現地で何千年と築かれてきた食文化が崩壊し始めて問題になっているのだそうです。
もともと収穫量が多くないために価格が高騰してしまい、貴重な主食として食べてきた現地の人たちの手に届かない作物になりつつあるというのです。
それだけキヌアがスーパーフードという証拠なのでしょう! では、一体その実力とは?
モデルやセレブの間でもダイエットフードとして人気だというこのキヌアに迫ってみましょう。
アンデスが受け継いできた母なる穀物
脱穀した種子は、見た目、アワやキビに良く似ています。
キヌアとはアンデス高地に住む人々の貴重な食料として、すでにインカ文明の時代からその栽培方法が確立されていたという歴史ある作物です。
現在はペルーやボリビアが主な栽培地で、なかなか作物の育ちにくいようなアンデス山脈の標高の高い地域で作られています。現地では小麦粉のように粉にしてお菓子をつくったり、シリアルのようにして食べられているそうです。
そしてそのキヌアにアメリカ航空宇宙局(NASA)が注目したのです。人間に必要な栄養素を一食材で摂るとしたら、キヌアはそれに一番近いと1993年に提言されたほど、宇宙食として優れた栄養バランス持っているのです。
NASAお墨付きの栄養素とは
そんなNASAお墨付きの栄養価は、必須アミノ酸を全て含むと言い、良質なタンパク質、ミネラルや食物繊維を特に豊富に含んでいます。食物繊維はなんと10倍もあり、便秘・肌荒れの改善にもつながる美容フードとしても女性に人気があります。
しかも嬉しいのは、お米のように食べても満足度のあるにも関わらず、低カロリー高タンパクということ。つまり、ダイエットにはもってこいの食材というわけです!
キヌアが女性にうれしいわけ
さらに女性に嬉しいポイントをキヌアは持っています。不思議なことに女性ホルモンと似た働きをする「フィト・エストロゲン」を含み、女性らしさを保つお手伝いをしてくれるというのです。
さらにフィト・エストロゲンには、更年期障害や骨粗しょう症、乳がんや動脈硬化の予防が期待できるそうなので、むしろ積極的に食生活に取り入れていきたいですね。
ただし! いくら食品とはいっても、バランスよくいろんな食材を摂取することが基本です。その上で、キヌアを取り入れるのが、きれいと健康のためには大切です。
キヌアにはアレルギーも関係ない?
もうひとつ、耳寄り情報なのがキヌアにアレルギーがないと言われていることです。
グルテンアレルギーの方の代替食品として、また米や麦、大豆アレルギーの方なども利用できるキヌア味噌やキヌア醤油、酢も作られているので、気になる方はぜひチェックしてみて。
また、流行りの「GI値」も低く、血糖値の急激な上昇を起こさないというのも見逃せません。
注意点としては、自然派商品の中には、赤血球にダメージを与えてしまうサポニンが除去されていない商品もあるそうなので、その場合は調理の前に水に20分以上漬けて、泡が立たなくなるまで洗いましょう。
ぷちぷちの食感のやみつきに
白米に混ぜて一緒に炊くという方法で取り入れている方が一番多く、手軽なのでまずは一度お試しください。
でも、家族みんなが気に入ってくれればいいのですが、特に男性は白米以外食べてくれないことは多いですよね。
そんな場合のおすすめの取り入れ方としては、茹でたものをサラダのトッピングとして使う方法です。角切りにした野菜と一緒に、ちょっとおしゃれなジャーサラダにするのにキヌアはもってこいですし、ドレッシングに茹でたキヌアを入れた「キヌアドレッシング」も、味が染み込んで食べやすくなります。
雑穀特有の青臭さが気になる場合には、茹でる時にコンソメやだしで煮ると少し気にならなくなるかもしれません。
スープやパスタにもよく合いますし、なによりぷちぷちの食感が面白くてやみつきに! ぜひ継続的に食生活に取り入れてみましょう。