怪我知らずのスロージョギングの効果はウォーキングよりすごい？物忘れも治るって本当？

ジョギングブームで走り始めたけれどつらくてやめてしまった人、怪我で挫折してしまった人に朗報です。疲れなくて楽しいスロージョギングの効果に注目が集まっています。ダイエット効果だけではない隠れた効果も確認できたとか。

5-6年前からテレビで取り上げられ注目をあびた「スロージョギング」。

現在では、このスロージョギングの提唱者であり実践してダイエットに成功した福岡大学の田中宏暁教授を中心に一般社団法人日本スロージョギング協会なるものも福岡に設立され、普及が進み、愛好家が急増中です。

福岡だけでなく全国でイベントが開催されたり、スロージョギング資格認定の講習会もあるほど。

スロージョギングって何？

スロージョギングとは、ゆっくり歩くくらいの速さでジョギングをすること。疲れないから無理なく続けられるのに、消費カロリーはウォーキングの約2倍。

ジョギングブームで急に走り出して、足腰を痛めてしまう人が多いですが、スロージョギングなら、膝にも負担が少なく、怪我知らずで確実にダイエットの結果が出る、と注目です。

スロージョギングはいつでもどこでもできます。小幅でちょこちょこ走る感じです。小型犬が飼い主に一生懸命ついていくイメージでしょうか。理想は歩幅10センチ程で、かかとではなく、指の付け根で着地します。

ペースとしては、1分間に180歩くらいがよいようです。単純計算で1秒に3歩、ですね。

これを1日15分から30分、週3日行うとスロージョギングの効果が上がるのですが、一気にやらなくてもよくて、１日3回など小分けにしてもいいし、なんと家事や通常の生活の中の移動を歩くのではなく、このスロージョギングに変えるだけでもいいそう。

提唱者の教授も大学の中の移動をスロージョギングにしているそうですよ。

スロージョギングのメリットは疲れそうで疲れない、疲れる一歩手前の状態のまま走り続けることで、苦しくないのに効果がでる、ということです。

それでもいきなり15分のスロージョギングをするのが不安な方は、1分間のスロージョギングと30秒のウォーキングを組み合わせてもオッケーです。

このちょこちょこしたスロージョギングはどうして疲れないのでしょうか。それは、このペースは疲労物質の乳酸がたまらないぎりぎりのラインだからなんです。

ジョギングでもエクササイズでもダイエットに効果がある、といわれてもつらいと長続きしないものですが、疲れないで走り続けられるのなら、楽しくできそうですね。

また、疲れない、という事は仕事の前にも取り入れられるのが良いところ。朝張り切って運動しても、疲れ切ってしまったら、仕事どころではありませんね。

スロージョギングの効果は実際にはどうでしょうか。

前述のように、テレビ番組でも取り上げられて注目されましたが、某アナウンサーはスロージョギングをして3週間で－4キロ、また膝や腰に問題を持つ一般の方でも、2キロ程度減量に成功しています。

実際に見た方が「これだったらできそう」と取り組むようです。

また基礎体力がつくことによって、疲れにくい体質にも改善され、さらにダイエット効果だけでなく、脳が活性化される、というから驚きです。

スロージョギングを始めたことによって、物忘れが激しかった方の症状が半年ほどで改善されたそうです。

これはスロージョギングによって、脳の血流量が増えて脳の前頭葉の働きが活性化され、ワーキングメモリーといわれる目的を果たすまでの間、一時的に物事を覚えている機能が良くなったから、と考えられています。

スロージョギングに便利なグッズが販売され、イベントも開催されています。
東京でのイベントなどはこちら

一般的なジョギングシューズはかかとへの負担が軽減されるように設計されていますが、スロージョギングは、指の付け根を意識した走り方。この走法にはなんと日本の伝統、地下足袋の構造が適しています。
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