石鹸を使わなくても臭わないのは本当か?石鹸の使い過ぎは逆に臭う!
石鹸やボディソープ、シャンプーを使わない「タモリ式入浴法」や「湯シャン」、「ノープー」が最近話題です。
芸能人やモデルも実践しているわけですが、本当に石鹸を使わなくても臭わないのか心配です。
踏み切れないのはなぜか?また石鹸と上手に付き合う方法は?
石鹸を使わなくても臭わないものなのでしょうか?
最近耳にする「タモリ式入浴法」や「湯シャン」、「ノープー」など石鹸やボディソープ、シャンプーに向けられた「必要なの?」という疑問の目。
芸能人だけでなく身の回りにも湯シャンにしている人がちらほら・・・。
でも実際のところ、興味はあるけど臭いが気になるし、汚れが落ちないのではないかと心配になってなかなか踏み切れません。
しかも、小さい頃お母さんに口すっぱく言われた「石鹸つけて、ゴシゴシ洗わないと汚れが落ちないよ!」の一言が頭によぎるのはわたしだけでしょうか?
お母さんやCMのすり込みか!
でもそれ、お母さんの単なる「すり込み」かもしれません。加えて、ボディソープのもこもこのたっぷりの泡で体を洗うコマーシャルによる、思い込みもあるかもしれませんよ。
外遊びをする子供の頃はともかく、体質や職業を別とすれば、じつは体はそれほど汚くないのだそう。しかも、汗や体についたホコリは水溶性の汚れ、つまりお湯で流せるんです。
石鹸の歴史から考えてみれば、古代から水だけで落ちにくい汚れに対していろいろ試した結果、石鹸が発見された訳で、石鹸は界面活性剤なので油を含む汚れを水に分散させて洗えるものなのです。
つまり、石鹸の出番とは油汚れや皮脂を落とす時、と言えるのではないでしょうか?
毎日石鹸を使っていたら洗い過ぎかも!
入浴やシャワーで充分汚れが落とせるなら、毎日石鹸を使っていたらなんだかお肌に必要なものまで洗い流してしまってない? そう考えました。
もともと皮膚に必要な油分もあるでしょうし、皮膚のバリア機能を保つ常在菌も一緒に石鹸で洗い流されてしまいます。
もちろん石鹸が必要なときもあるでしょうが、その回数は実は毎日ではないのかもしれませんね。
もともと皮膚には自浄作用が備わっているそうなので、その機能を自ら毎日弱めてしまって、じつは石鹸やボディソープが手放せなくなっているだけかもしれません。
でも、心配なのがやっぱり臭いだけど・・・
石鹸の使いすぎやタオルでゴシゴシこするのは、肌から必要な油分を奪い、乾燥させてしまいます。だからそれを補おうと余計に皮脂が出て、臭いのもとになるそうです。
洗い過ぎないくらいが、余計な皮脂が出るのを抑え、結果臭いを抑えることにつながるというのも納得。実際、フケが減った、臭いもしないという意見もありますし、かゆみや吹き出物も減ったという嬉しい話までありました。
鼻をつけて臭いをかげば、当然臭いがあるでしょうが、きっと石鹸を使っていてもしばらくすれば臭うので同じことですね。
ゴシゴシ洗いは黒ずみの原因に!
首から下は皮脂の分泌が少ないそうなので臭わないようですが、やはり皮脂の分泌が多い頭や、臭いが気になるデリケートゾーンなんかは心配になりますよね。
頭はお湯で洗う「湯シャン」「ノープー」という方法も多くの人が実践していて、ムダな皮脂の分泌がなくなったという意見もあります。
また、デリケートゾーンも同じで石鹸でゴシゴシすればするほど、良い菌が減り、臭いのもとになりますのでほどほどに。
また、硬いタオルやブラシが好きという人も注意が必要です。洗った気がしないと硬めのボディタオルやブラシで強くこすっていると肌のポツポツ・ザラザラが取れる気はしますが、じつは長期間使用していると皮膚が黒ずむ原因になるそうです。
最低限の石鹸の量と回数で、なでるように刺激を少なくして洗いましょう。
それでもわたしは石鹸を使うぞ!
それでもわたしはまったく石鹸を使わないという決断はなかなかできません。一日にいったい何回石鹸使って手を洗っているだろうと、きりがないくらいですから。
そこで、季節やその日の活動内容によって、石鹸を使う日と使わない日を設ける「隔日使い」もいいかもしれません。
もしくは、気になる体の部位によって石鹸を使う「パーツ使い」も取り入れやすい方法ですね。ニキビがでやすい背中やブラジャーのライン、デリケートゾーン、足の裏や指の間などが皮脂が出やすい部位です。
化粧水や保湿クリームや美容液を買うのもいいですがお金がかかります。すり込みや思い込みを一度リセットして、石鹸やボディソープの使い方を見直してみるのもいいかもしれません。
今、本来肌が持っているはずの自浄作用やバリア機能を取り戻すことが必要です。使い過ぎだと分かれば、肌にもお財布にも優しいことは間違いないですね!