パジャマの選び方を間違えると6.5歳老ける!?
寝るときに何を着ていますか? 若者の半数はスウェットなどをパジャマ代わりにしていますが、それは睡眠の質を落とし健康を損ない、肥満や老化の原因になります。美容と健康のための正しいパジャマの選び方をお伝えします。
スウェットやジャージをパジャマ代わりにしてない?
寝るときに何を着ていますか?
最近の若者はスウェットやジャージをパジャマ代わりにしている人が多く、半数を超えているそう。スウェットやジャージなら、パジャマより安いことも多く、ワンマイルウェアとしても使えますし、着心地も良く便利です。
でも、それはお勧めできません。スウェットやジャージはパジャマではありません。睡眠の質を落とし、寝つきを悪くするという調査結果が出ています。
睡眠の質や量の低下は、健康を損ない、太りやすくし、肌の代謝も妨げます。睡眠の質や量の低下で、同じ年齢の女性より平均6.5歳も老けてしまうとか。なんと喫煙より老化を促進してしまうのです。
どうしてスウェットやジャージじゃ駄目なの?
着心地も良くリラックスできるスウェットやジャージ。どうしてパジャマにしてはいけないのでしょうか。
パジャマの役割は2つあります。
1つは眠っている間の発汗を助け、汗をしっかり吸ってくれることです。睡眠中の発汗量は一晩でおよそ300ml~500mlもあります。寝汗で目が覚めたら熟睡できませんね。
もう1つは寝返りを妨げないことです。
人は眠っている間に20~30回寝返りを打ちます。寝返りが不足すると腰痛や肩こり、自律神経失調症などの原因となります。寝返りのたびに目が覚めてしまうと睡眠不足となります。
スウェットやジャージは一般的にスポーツに耐えるように丈夫な素材で作られています。パジャマにするには肌触りが固すぎ、汗も速やかに吸収してくれません。
また、スポーツしやすいようにパジャマと比較して体にフィットしたデザインになっていて、落ちないようゴムも硬くなっています。
ぐっすり眠れるパジャマの選び方
快眠のためのパジャマの選び方のポイントは2つです。先ほどご説明した、「発汗」と「寝返り」がキーワードです。
パジャマの素材
ルームウェアやスウェットではなくパジャマとして売られている商品の素材は柔らかく、汗をよく吸うのが特徴です。
できれば綿や麻、シルクなどの天然素材が良いのですが、最近は化学繊維でも吸水性や吸湿性を強化した良い素材が出てきました。
生地は夏のパジャマは涼しいリネンやガーゼなど、冬は暖かいネルや起毛ニットなどがお勧めです。シルクは一年を通じてお勧めの生地です。
冬でも寝汗はかきますので、暖かすぎるパジャマは考えものです。寝汗でかえって冷えてしまうこともあります。
パジャマのサイズ
パジャマはゆったりとして締め付けないことが第一です。
同じメーカーの同じサイズでも、ルームウェアやスウェットよりパジャマの方がゆったりしていることにお気づきでしょうか。パジャマは同じサイズだとゆるいからといって、ワンサイズ下を買うのはおすすめできません。
ただし、オーバーサイズも問題です。あまりゆるすぎると寝返りを妨げることになります。
パジャマのデザイン
パジャマの選び方で迷うのがデザインです。前ボタンで開くタイプ、かぶりのタイプ、ネグリジェなどがあります。これはお好みでかまいません。
前ボタンのタイプのメリットは伸縮しない生地が多く長持ちすることや前開きのため、入院や介護、授乳などに便利なことがあげられます。
かぶりのメリットはボタンがなくゴロゴロしないのと、ニット生地が多く着心地が良いこと、スウェットやTシャツ感覚で着られ、ゴミ出しやベランダなどで見られても恥ずかしくないことです。
ネグリジェタイプは開放感と涼しさが売りです。ズボンが無いため下半身の締め付けは一切ありません。