ハイアーチとハイヒールの関係とは?甲高の足の原因と対策について
足の悩み、誰にでもあると思います。中でもハイアーチと呼ばれる甲高の足で悩んでいらっしゃるという方はいませんか? そんな方はハイヒールの方が楽で、いつもヒールの高い靴を選んで履いているかもしれません。でもそのままでは危険な、ハイアーチとハイヒールの関係を知って下さい。
高いヒールの靴を履いている女性を見ると、「疲れないのから」と疑問に思ったことがあると思います。中には「ヒールのある靴のほうが楽なのよ」という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、好んでヒールの高い靴を履く女性の中には、ハイアーチという足になっているかもしれません。
今回は、ハイアーチとハイヒールの関係について紹介します。
ハイアーチの足とは甲高さんのこと
足は外ではほぼ靴の中なので、人からいろいろ言われるような部位ではないのが救いですが、それでも悩みはつきないもの。
外反母趾や、巻き爪、扁平足、幅広、左右差など靴選びがたいへんという方も多いことでしょう。
このように足を表現するときの言葉に「甲高」があります。甲高さんの足のことを、「ハイアーチ」とか「凹足」とか言います。
足裏の筋肉が伸びてしまっている状態が扁平足だとしたら、ハイアーチはその逆で、足裏の筋肉がぎゅっと縮んで硬くなった状態です。どちらも足を形作る筋力がアンバランスなために起こっています。
ハイアーチは見た目も甲が高く、それだけでなく土踏まずがたいへん持ち上がって見えますのでご自身で分かると思います。
たこや腰痛の原因に
このふたつ、どちらも本来であれば衝撃を緩衝する働きを持つ足裏のバネ(アーチ)が使えていません。足が衝撃を緩和することができないので、脚や腰がもろにそれを受けることになります。
するとどうなるでしょう。
体重をかかとや足の指の付け根で支えるしかないので、硬く角質化してしまったり、たこや魚の目が出来やすくなります。特に、かかとや小指または親指の付け根にできやすいのが特徴です。
また、足底筋膜炎など足裏がしびれたり痛みが出ることもあるので、症状がひどくなると歩いたり走ったりといった日常の動作がつらくなることもあります。腰痛の症状が現れることもあります。
ハイヒールばかり履いていると
どうしてハイアーチになってしまうのでしょうか?
ひとつは遺伝です。
しかし遺伝と言っても生まれつきというよりは、成長の過程で徐々に足の形が変わってくることが多いと言われています。
また、麻痺や筋ジストロフィーなどの神経疾患が原因となることもあります。
それ以外にも生活習慣やスポーツなどによる筋力の使い方が原因となることがあります。たとえば、ハイヒールばかり好んで履く、仕事でかかとの高い靴ばかり履いているなどの習慣は、常につま先立ちしているような状態です。
このため、足の裏や脚の筋力のバランスが悪くなっていしまいハイアーチを招くのです。
ハイアーチの対策とは?
甲高さんがあわない靴をはくと、摩擦によって甲の部分に黒っぽいあざが残ったりします。できるだけ甲の高さが調節しやすい紐靴を選ぶと良いです。
ですが、女性だとなかなかそうはいかないかもしれませんが、それでもオンオフで意識して使い分けるようにしましょう。
職業上ヒールが必要ということであれば、できるだけヒール高を3センチ以内にしましょう。土踏まずを伸ばすようなインソールや、着地の衝撃を吸収してくれるヒールカップを活用することも検討してみましょう。
最近は、足指の付け根が見えるような足入れが浅めのパンプスが多いのですが、少し深めに履けるパンプスを選ぶとインソールが安定するのでおすすめです。
こんな悪循環に注意
じつはハイアーチのこわいところは、ヒールの高い靴の方が楽に感じるようになってしまうので、さらに高い靴をを好むようなってしまうことです。ぺたんこの靴がかえってつらいのです。
しかし、そのままハイヒールを履き続ければ、一向に筋力のアンバランスは解消されないばかりか、どんどん症状が悪くなってしまいます。
足は、生活を楽しむためにとても大切です。ハイアーチに気付いたら、先ほど紹介した対策を早めにとるようにしたいものですね!