老けて、太って見えるマリオネットラインとは。ほうれい線との違い
マリオネットラインってよく聞きますが、実際のところ何なのでしょうか。同じ口の脇にできるほうれい線との違いは?マリオネットラインとはどこの線を指すのか、美容への悪影響や、できてしまう4つの原因、予防法をまとめました。
マリオネットラインって何?
マリオネットラインとは何でしょうか。同じ口の脇の皺仲間である、ほうれい線との違いは?
ほうれい線は小鼻の脇から口角にかけてできる縦の線です。マリオネットラインとはその下、口角から顎にかけてできる縦の線のことです。
マリオネットラインはそれだけで単独でできる人もいますが、ほうれい線と一緒にできて、ブルドックのように口の周りをぐるりと囲んでしまうこともあります。
マリオネットラインの美容への悪影響は?
マリオネットラインがあると、見た目に大きく影響してきます。マリオネットラインには2つの悪影響があります。
1つは老けて見えることです。40歳までの女性にはほとんどマリオネットラインはありません。しかし、50歳を過ぎるとマリオネットライン持ちの女性が増えてきます。
70歳になると多くの女性はマリオネットラインを持っています。マリオネットラインがあると、見る人はおばあちゃんと脳が判断してしまうのです。
もう1つは太って見えることです。マリオネットラインで分断された頬や顎は肉が強調されます。
また、若いのにマリオネットラインがある人の多くが高度な肥満なため、他が若いのにマリオネットラインだけがあると、大変太って見えます。
マリオネットラインの主な2つの原因
マリオネットラインには4つの原因があります。
1つは病的な肥満で、これは頬に肉がつきすぎたためにマリオネットラインがあるように見えてしまう現象です。
2つめは元々の頭蓋骨の形です。顎の広い平面的で大きめの丸顔がマリオネットラインのできやすい顔です。
肥満と生まれつきの要素を除外すると、原因は2つです。それは肌のたるみと、顔の筋肉の衰えなのです。
肌のたるみ
年齢を重ねると、肌の弾力が衰え、重力に負けて肌が下がってきます。
初期症状は、肌の張りがなくなった程度なのですが、進行すると毛穴が開いてきたり、皺ができてきたり、まぶたがたるんだり、頬が下がってほうれい線やマリオネットラインができてきます。
顔の筋肉の衰え
若くて、肌もそれほど老化していないし、病的な肥満でもないのにマリオネットラインだけがある人もいます。
中には、生まれつきの顔立ちがマリオネットラインができやすい場合もあるのですが、こういう人の多くが人との接点が少ない人です。
喋ったり笑ったりすることが少ないと、口角筋という表情筋のひとつが衰え口角が下がりはじめます。進行すると、口角の脇から溝となってマリオネットラインを形成します。
マリオネットラインを予防するには
マリオネットラインを予防するには、肌と筋肉2つのアプローチが必要です。特に、肌の張りがなくなってきた、口角が下がってきたらその段階でマリオネットラインを警戒しましょう。
「肌は甘やかせ、表情筋は甘やかすな。」と覚えてください。
肌は、保湿をこまめに行い、とにかく乾燥させないようにするのが大切です。紫外線やお手入れのしすぎで皮膚が薄くなってしまうことにも注意しましょう。睡眠不足や栄養不足にも気をつけてください。
表情筋は一度衰えてしまうと、再び鍛えるのはかなりの努力が要ります。衰えさせないように、よく喋り、よく笑う生活を心がけてください。不足の場合は、表情筋体操も実践してみてください。