肌を柔らかくして、化粧水の浸透をよくする、乳液ピーリングとは。
素肌のお手入れをしようと化粧水をつけても、角質のたまったごわごわとした肌では、化粧水は思うように肌に浸透してくれませんね。かといって、無理に角質を落とそうとすると肌を傷めることになりかねません。最近話題の、肌にやさしい乳液ピーリングとは、どんな方法なのでしょうか。
肌がごわごわになる原因は何?
皮膚のターンオーバーの乱れ。
人間の皮膚というのは、およそ28~56日の周期で、新しい皮膚に生まれ変わっているのをご存知でしょうか?
肌は、表皮、真皮、皮下組織からできていますが、一番外側にある表皮は、4層構造になっていて、一番下の層で生まれた細胞は、形を変えながらだんだん外側に押しだされていき、表面まで上がってくると、最後は自然に剥がれ落ちていきます。
これがターンオーバーと言われるものですが、年齢を重ねるとともに新陳代謝が低下することで、ターンオーバーにかかる時間は長くなります。
また、睡眠不足や、ストレスをかかえることなどで、ターンオーバーのサイクルが乱れることがあります。
ターンオーバーが遅れるなど、ターンオーバーのサイクルが乱れることで、表皮に角質層がたまってしまい、肌がくすんだり、薄い皮を重ねたようにごわごわした感触になってしまいます。
話題の乳液ピーリングとは?
ピーリングはなぜ必要なの?
ピーリングというのは、古くなった角質を取り除いて、肌のターンオーバーが正常に行われるようにする角質ケアのことで、ピーリングを行うとシミやくすみを取り除くことができたり、毛穴の黒ずみやニキビにも効果があると言われます。
しかし、通常ピーリングと言われる角質ケアで用いるのは酸性の薬剤で、この薬剤との相性やピーリングの方法によっては肌に必要な角質まで取り除いてしまい、かえって肌にトラブルをおこしてしまうこともありますから注意が必要です。
乳液ピーリングって何?
ピーリング用の酸性の薬剤ではなく、お肌をやわらかくする乳液の性質を利用して、普段お肌のお手入れに用いている乳液を使ってピーリングをするというのが乳液ピーリングです。
普段使っている化粧品なので、新しい化粧品を使うことによる肌との相性についての心配がないことや、薬剤によるトラブルの心配もないことから、美容に関心のある人たちから注目を集めています。
乳液ピーリングの方法。
乳液ピーリングで用意しなければならないものは、普段使っている乳液とタオルの二つだけです。
まず、丁寧に洗顔をして、乾いたタオルでよく水けを拭き取ります。次に、乳液をたっぷり手に取って、顔全体に広げてマッサージします。乳液の量は、乳液で顔全体が白っぽくなるくらいが適当です。
マッサージは、顔の内側から外側に向かって行うことが大切です。指の腹を使いますが、決して力を入れすぎないこと。皮膚をこするようにしてはいけません。
乳液が肌に浸透するように優しくマッサージして、乳液が透明になってきたら、温めたタオルで顔全体を覆い、肌をふやかすようにします。タオルは熱くし過ぎず、また固く絞りすぎないのがポイントです。
顔全体をしっかりと温めたら、そのタオルで乳液を拭き取ります。こすりすぎてお肌にダメージを与えないように、やさしく拭き取りましょう。このときに、古くなった角質も一緒に拭き取られているはずです。
乳液ピーリングの後は、化粧水とクリームで保湿をしておきましょう。
乳液ピーリングは肌にやさしいピーリングですが、角質の摂りすぎは肌トラブルの原因になりますから、行うのは週1回程度にとどめましょう。
規則正しい生活と丁寧なお肌のお手入れを心がけて、いつもキレイな素肌でいられるようにしたいですね。