ケアしても治らないニキビ、本当に本物?偽ニキビの治し方ご紹介
ニキビができたと思って、丁寧に洗顔をしたり、アクネ菌に対応したスキンケア商品に替えてみたりしたのに治らないという人、そのニキビは偽物かもしれません。こちらでは、偽ニキビの正体と偽ニキビの治し方について解説します。
ニキビができちゃった! と思って、ケアしたのに、全然良くならなかった、余計に酷くなったということはありませんか?
それは、本当のニキビではなく、偽ニキビなのかもしれません。本当のニキビとは、アクネ菌によるものです。しかし、偽ニキビはオデキやマラセチア菌の可能性があります。
治し方を誤ると、大幅に増殖してしまったり、最悪、死に至るケースもあります。こちらでは、偽ニキビの正体と治し方について、お話しします。
偽ニキビの正体とは
扁平イボかもしれない
ニキビができたとき、いつもより丁寧に洗顔をして、その後保湿もしっかりするでしょう。保湿パックをすることもあるかもしれません。
しかし、これで余計にニキビができてしまったとき、扁平イボの可能性があります。
扁平イボとは、ウイルスが原因で繁殖するイボのことで、初期は肌に近い色をしていますが、次第に茶色に変わっていきます。その後は毛穴に炎症が起きて赤くなり、楕円や線上の形になります。
触ると菌が他にも付着するため、余計にひどくなります。そのため、洗顔や保湿で患部に触っていたことが原因で、悪化したと思われます。
マラセチア毛包炎かもしれない
首や背中にニキビができる、ということはありませんか? 背中のニキビに対しては、軟膏を塗るという人も多いでしょう。
しかし、これで治らなかった場合、マラセチア菌の仕業かもしれません。
これは、アクネ菌と同様、毛穴にある皮脂を食べることで増殖する菌です。アクネ菌を殺す軟膏を塗るとアクネ菌だけが死滅するため、ライバルがいなくなり、余計に繁殖します。
常在菌なため、人に感染することはありませんが、一度に10カ所くらいできることが特徴です。
めんちょうの可能性も
実は、めんちょうの可能性もあります。名前だけ聞くとかわいい感じがしますが、実は偽ニキビの中で最も危険なものです。
これは、鼻の頭にできる、いわゆるオデキで、触ると大きくなって赤く腫れあがります。ひどくなると、激痛のあまり眠れないなんてことも・・・!
めんちょうは、細菌が原因でできます。その菌が血管を通って脳まで到達すると、脳炎や脳髄炎に罹る可能性があります。放っておくと死に至るケースもあるため、早めの治療が大切です。
偽ニキビの治し方
扁平イボの治療
扁平イボに効くのは、液体窒素です。かなり低温にした液体窒素を使って、イボを冷やしましょう。すると、皮膚の表面の組織が壊死して、新しい細胞が作られます。
ただし、一度では効かないため、何度か繰り返し行うことがポイントです。
マラセチア毛包炎の治療
マラセチア菌は、カビの仲間なので、薬としては抗カビ薬を使います。市販薬ではないため、皮膚科で処方してもらいましょう。
また、完治しにくいという特徴があります。症状が良くなっても数ヶ月間は塗り続けましょう。
オイリー肌の人は要注意です。マラセチア菌は皮脂と湿気が増殖します。汗をかいたらすぐに拭き、早めにお風呂に入って清潔にすることも大切です。
まれに、頭皮に発症することがあります。この場合、脂漏性の脱毛症になることがあるため、気づいた時には、すみやかに皮膚科を受診しましょう。
めんちょうの治し方
めんちょうは、抗生物質の含まれた軟膏が効きます。痛みがひどい時には鎮静剤を服用することも有効です。
ドラッグストアで売っていますので、効能の欄に“めんちょう”と記載されたものを使ってください。