出産後の悪露はいつまで?悪露は子宮や産道回復のバロメーター!
出産直後には、数週間にわたって出産までに体内にできた胎盤や子宮内膜、血液、卵膜の古くなった悪露がたくさん出ます。悪露はいつまでどのように続くのでしょうか?また、血が混じるため、臭いも気になります。悪露の特徴や経過についてまとめてみました。
悪露(おろ)とはどのようなものでしょう?
出産直後は悪露が出ます。
悪露とは、胎盤がはがれたもの、子宮内に残った子宮内膜や血液、卵膜などが下りてくる現象のことをいいます。血液と分泌物や粘液が混じった茶色いおりものが出ます。
出産時のみに経験するもので、通常は想像がつかず、驚くことでしょう。
では、悪露はいつまでにおさまってくれるのでしょうか?
産後の悪露の状態ってどんな感じ?
悪露の状態は、子宮の回復のバロメーターになるため、メモなどで状態を記録しておくようにしましょう。
またこの時期は清潔に保つことが大切なため、お手洗いなどの際は洗浄綿で拭くようにしましょう。これを怠った場合には感染症などにかかる可能性があり、治療が必要になります。
◆出産後3日
赤黒い悪露が生理時の夜より多い量が出ます。そのため生理用ナプキンの夜用ですと対応ができないため、お産パットなどで対応しましょう。
◆出産後1週間
鮮血の赤みから褐色へ変化をしていきます。量は減少し、生理の多い日用ナプキンや夜用ナプキンで対応ができるようになります。
◆出産後3週間
少し茶色が濃くなった出血が続きますが、量は生理の最終日くらいに少なくなります。
◆出産後4週間
クリーム色に近い黄色みがかったものに変化し、量も少なくなっておりもの程度になります。
悪露が全然減らない?!こんな症状は要注意
産後の子宮回復の過程で起こる悪露ですが、子宮の回復がうまく進んでない時には下記のような症状が現れますので、その場合は出産をした病院にかかるようにしてください。
・悪露が出てこない
⇒この場合は子宮の出口で悪露が固まってしまっている可能性があります。
・下腹部が痛い
⇒出産時に感染症にかかった可能性があります
・出血が1ヶ月経っても収まる気配がない(2週目になっても生理ナプキンに収まらない)
・臭いが変
・色が鮮血から赤黒く変化しない
悪露の時の入浴はシャワーで!
悪露が出ている状態の時は、細菌による感染症にかかりやすいため湯船にはあまりつかることはオススメしません。その時はシャワーを浴び、膣を清潔に保つことを心がけてください。
産後1ヶ月経ったときの産後検診でOKが出た場合は湯船につかることを再開しても問題ありません。
湯船につかるのが好きな方にはつらいかもしれませんが、子宮が早く回復するためにも我慢しましょう。