手がしっとり潤い、デトックスもできる、手浴の美容効果について。
手浴、というのは文字通り、手のひらから手首辺りまでをお湯を張った洗面器などにつけることで、からだ全体がポカポカと温まり、デトックス効果を得ることができます。洋服を着たままでも、洗面器とお湯があれば手軽に行うことができ、アロマオイルを入れることで、様々な手浴の美容効果も期待できます。
お風呂に入るより、手軽にできる手浴。
手浴の方法。
手浴、と聞いてもあまりなじみがないかもしれませんが、洗面器などに入れた温かいお湯の中に、手のひらから手首にかけてゆったりとつけることを言います。
用意するものは、洗面器と40度から42度くらいのお湯ですが、それに加えて好みの香りのアロマオイルがあれば、なおいいでしょう。お湯の中にアロマオイルを入れると、お湯で温められたアロマオイルの香りが立ち上り、アロマテラピー効果を得ることもできます。
お風呂に入るよりも、ずっと手軽にできますから、朝、目覚めてすぐや、勉強や仕事の間の休憩時間、家事が一段落したとき、また寝る前などに行うといいでしょう。
また、お風呂に入る時間がないとき、風邪を引いたり、体調がすぐれずにお風呂に入ることができないときなどにも手浴を行うことができます。
アロマオイルを入れる際、気を付けたいのは、洗面器一杯分くらいのお湯に入れるアロマオイルを3滴までにとどめるということ、そしてお湯に入れたら良くかき混ぜることです。
アロマオイルは、お湯に溶けないものですから、アロマオイルの量が多すぎたり、一か所にまとまってしまっていると、アロマオイルが原液に近い状態で肌に触れることになってしまい、肌の弱い人には、刺激が強すぎることがあるからです。
手浴の際、お湯の中に手を浸すのは、15分くらいがいいでしょう。ただ手を浸しているだけでなく、お湯の中で指の曲げ伸ばしをしたり、指を引っ張ったり、手のひらのセルフマッサージをすると、より効果的でしょう。
お湯がぬるくなってきたら、熱いお湯を足して温度を調節しましょう。
手浴の美容効果とは。
手浴をして得られる大きな美容効果は、デトックス効果です。
手をお湯の中に浸して温めることで、脇の下のリンパ液が循環するようになり、体温が上がって汗とともに老廃物が排出されますから、体の中からキレイになることができます。
他にも、免疫力を高めたり、寝つきがよくなって安眠効果を得られたり、冷え症を改善するなどの効果もあると言われています。
手浴に、アロマオイルを使ってみよう。
目的に合った、アロマオイルを選ぼう。
手浴の際に、アロマオイルを入れるとアロマテラピー効果が得られるのは、先に述べたとおりですが、アロマオイルは、その種類によって得られる効果が異なりますから、目的に合ったものを選ぶことが大切です。
また、いくつかのアロマオイルを組み合わせて使うこともできます。ただし、数種類のアロマオイルを使うときでも、その分お湯の中に入れる量を増やすのではなく、合計で3滴までにしましょう。
手浴をすることで、気分をリフレッシュしたいときに使いたいアロマオイルは、ローズマリーやレモン、ジュニパー・ベリーなど。
リラックス効果を得たいときは、ラベンダーやオレンジスイート、カモミール・ローマンなど。
夏の冷房対策や冬の冷えの対策には、サイプレスやイランイラン、ゼラニウム、クラリセージなど。
集中力を高めてやる気を出したいときは、グレープフルーツやレモン、ペパーミントなどのアロマオイルを使うといいでしょう。
ただし、アロマオイルには、体質によっては使ってはいけないものもあり、妊娠中にも注意が必要ですから、良く確認して選ぶようにしましょう。