赤ちゃんの下痢の原因と症状、対策法一覧。どこからが下痢?危険な病気の場合も?
新米ママには判断しにくい赤ちゃんの下痢についてまとめました。赤ちゃんの下痢の原因やそれぞれの症状、対処方法や予防法をご紹介します。そもそも下痢ではないゆるうんちから、死の危険性があるロタウイルスまで乳児の下痢は多種多様です。
赤ちゃんのゆるゆるうんち、どこからが下痢?
赤ちゃんの下痢ってお母さんは心配になりますね。
まず、離乳食に入る前のおっぱいや粉ミルクだけの赤ちゃんは下痢になることはそれほど多くありません。
この時期の赤ちゃんは下痢じゃなくてもうんちがゆるく、水っぽくても正常です。未消化の母乳やミルクが白い粒になってまじっていることもありますし、日によってはいつもより回数が多いこともあります。
ただし、色が白っぽかったり、機嫌が悪かったり発熱があるときは注意が必要です。できるだけ早くオムツを持って小児科を受診しましょう。
特に血便が出たり熱が37.5度を越えたり、ぐったりして食欲がない場合は急いで受診してください。
風邪などの胃腸炎
離乳食が始まった赤ちゃんでも、おっぱいやミルクだけの赤ちゃんでも、風邪を引いたときなどに下痢になることがあります。
この場合の赤ちゃんの下痢の原因はウイルスや細菌です。ほとんどは自然に治癒しますが、脱水を起こしてしまうと危険です。
お母さんや上のお子さんが風邪を引いているときは赤ちゃんにうつさないように気をつけましょう。また、ご家族が風邪を引かないように、赤ちゃんがいるおうちではうがいや手洗いなどの対策を万全にしてください。
ロタウイルス胃腸炎
赤ちゃんの下痢の原因の中でも頻度も高く注意が必要なのがロタウイルスによる胃腸炎です。6ヶ月~2歳の間にかかりやすく、5歳までにほとんどの子供が1回はかかる病気です。
秋から冬に流行し、白っぽい下痢を1日に何度もして嘔吐も伴うので、脱水症状を起こしやすくなります。熱はあまり高くなりません。
かかってしまったら、水分の補給に気をつけましょう。吐き気も強いので一度にたくさん飲めませんからこまめに水分を補給してください。
重症化すると強い脱水症状を起こし、死亡例も少なくありませんから医師の指示を仰ぐことは大切です。
予防法としては手洗いやうがいですが、ワクチンもあります。ロタウイルスワクチンは日本では任意接種ですが、WHOでは乳幼児にとっての最重要ワクチンの一つとしています。
乳糖不耐症
乳糖不耐症といって母乳や粉ミルクの乳糖が分解できず、下痢になることもあります。先天性のものと後天性のものに分かれますが、先天的な乳糖不耐症はまれです。
特徴はおっぱいやミルクの後に下痢をすることでお腹が張ることもあります。風邪やウイルスや細菌の胃腸炎の後に一時的に乳糖不耐症になることもあります。
治療法はおっぱいや粉ミルクをやめて、無乳糖ミルクに替える事で下痢が良くなります。一時的なものなら、その後元のおっぱいやミルクに戻すこともできます。
ただ、大切な赤ちゃんの栄養のことなので、自己判断でノンラクトミルクにしたりやめたりせず、小児科医の指示の元で切り替えをすることをおすすめします。
食物アレルギー
特定の食べ物を食べた後に下痢が起こるようなら食物アレルギーの可能性もあります。
特に卵は乳児のアレルギーの原因として最も多く、そのほとんどは幼児期に軽快します。食物アレルギーの場合はその食品を避ければ症状は治まります。
乳児のときに警戒が必要なのはミルクアレルギーです。多くは生後まもなくに起こります。母乳から粉ミルクに切り替えたときによく気がつくのですが、まれに母乳だけでもミルクアレルギーの症状が出る赤ちゃんもいます。
アレルギーの場合は、小児科かアレルギー科でアレルゲンを特定して対応しましょう。