小さい声で損をしていませんか?大きな声で話す練習をしてみましょう。
小さい声というだけで、自信がなさそうに思われたり、仕事の評価が低くなったりなど損をしたことはありませんか?小さい声になってしまうのは、心理的な要因、または、身体的な要因が関係していると考えられています。小さい声を克服する方法を紹介します。
小さい声の人は、損をする?
小さい声の人は、自信がなさそうに見える。
自分の声が小さいと感じたことはありますか?
普段の生活の中では、声が小さいからと言って、特に不便を感じることはなく、時々話している途中で聞き返されることがある、くらいのことでしょう。
しかし、仕事が関係してくると、小さい声では、損をする場面に出会うことが少なくありません。
まず顔を合わせたときの挨拶を考えてみても、大きい声で気持ちよくあいさつされるのと、聞こえるか聞こえないかの小さい声であいさつされるのとでは、印象が全く違うことがわかりますね。
また、大きい声の人の話は、自信があって堂々としているように聞こえますが、小さい声の人の話は自信がなさそうで、「大丈夫かな?」と思わせてしまいがちなのです。
小さい声になってしまう原因とは?
心理的な要因の小さい声。
話をするときに、小さい声になってしまう理由として、まず考えられるのが心理的な要因です。
怖いと思っている相手に話をしなければならないときや、自分の話は受け入れてもらえないのではないかと思っているときには、なかなか大きな声を出すことは難しいという心理状況です。
また、失敗したりからかわれたりした経験や、以前に対人関係がうまくいかなかったことがトラウマになってしまっている等の要因もあります。
身体的な要因の小さい声。
小さい声になってしまう原因が、身体的なものにある場合も少なくありません。
大きい声で話をするためには、お腹から十分な息を吐き出す必要がありますが、それができていないと、自信がないなどの心理要因とは関係なく、大きい声が出しにくくなります。
お腹から十分な息を吐き出すことができない身体的要因としては、呼吸に使う筋肉が弱いことや、これまでの生活の中で少ない息で小さい声で話すことが習慣になっていることなどが考えられます。
また、声帯などの発声器官に異常があることで、大きな声が出しにくくなっているという場合もあります。
小さい声を克服して、大きな声で話そう。
心理的要因を克服しよう。
小さい声になってしまう原因が、心理的要因にあると思われる場合は、話をするときに次のことを心がけましょう。
まず、相手に伝えようという気持ちを持って、話をすること。そのためには、背筋を伸ばして相手の顔を真っ直ぐに見て、下を向かないで話をする必要があります。
そして、言葉のひとつひとつが相手に届くように、心もちゆっくりと話し、語尾まではっきりと相手に聞こえるように話すことも大切です。
もう一つ、心がけたいことは、口を大きく開けて話すようにすることです。
口をあまり開けずに話すと、モゴモゴとした印象で聞き取りにくいことが多いですから、意識をして口をはっきり開けて話すようにしましょう。
身体的要因を克服しよう。
小さい声になってしまう原因が、身体的な要因である場合、見直したいのは呼吸法です。
小さい声で話す人は、少ない息で話していることが多いですから、腹式呼吸を練習して、たくさん息を吸って、たくさん息を吐く練習をしましょう。
お腹が膨らむまで息を吸ったら、今度はお腹がペタンコになるまで息を吐きますが、この息を吐ききるというところが、練習のコツです。
腹式呼吸に慣れてきたら、今度はペットボトルを使って、声を出す練習をします。
一度お腹の中の息をすべて吐ききったら、1~2リットルの空のペットボトルを口にくわえて、ペットボトルが凹むまで思い切り息を吸い込みます。吸えるだけ吸ったら、次は思い切り「あー」と声を出してみましょう。
この練習をすると、大きな声を出すコツをつかむことができるはずです。最初は柔らかめのペットボトルで練習することをお勧めします。