ダイエット成功へのカギ、褐色脂肪細胞を増やすには?!
肥満の原因と深く関係している脂肪細胞の存在はダイエッターには浸透していますが、肥満のなるのも肥満を防ぐのも脂肪細胞のしわざ、といいうことを知っていますか。肥満解消のカギを握る褐色脂肪細胞を増やすにはそうすればいいのでしょうか。
脂肪細胞って知ってる?
2種類の脂肪細胞を知ろう!
肥満には脂肪細胞の存在が深く関係していることは、徐々に認識されています。
この細胞は脂肪の合成や分解、蓄積をおこなうわけですが、1種類の細胞がすべてを担っているわけでがなく、2種類が分業していることをご存知ですか?
ひとつは白色脂肪細胞。もうひとつが褐色脂肪細胞です。
白色脂肪細胞とは
白色脂肪細胞は、脂肪を体内に蓄え、中性脂肪としてエネルギーを貯蔵しています。白色脂肪細胞の数が多くなると、一つ一つが成長するため、肥満になるのですね。
今までは10代の間まで数が増加する、と考えられてきましたが、最近の研究では、それ以降も増えることがあるとわかり、成人後も警戒が必要かもしれません。
褐色脂肪細胞とは
白色脂肪細胞に対して、褐色脂肪細胞は体内に余ったエネルギーを熱として放出し、体温を維持する役割があります。褐色脂肪細胞がよく働くと肥満解消に役立つのです。
しかし、幼児期から10代までが褐色脂肪細胞は増加しますが、それ以後は激減してしまうのネック。しかもその働きが加齢とともに鈍くなると、食事量が同じでも太りやすくなってしまいます。
太りにくい体質にするには、10代のうちに褐色脂肪細胞を増やし、よく働くように活性化する必要があります。
褐色脂肪細胞を増やすためには食べる!
褐色脂肪細胞を増やすにはどうすればいいのでしょうか?
まず細胞そのものを増やすという観点から、簡単なのが10代まではよく食べる、ということです。単純で気が抜けちゃいそうですが、きちんと成長しておく、ということでしょうか。
前述のように大人になってからは褐色脂肪細胞は減る一方。ですから、10代は無理なダイエットなどで栄養をセーブしていると褐色脂肪細胞までが増えず、結果的に大人になったときに太りやすい体質にしている、という皮肉なことになってしまいます。
成長期の度を越したダイエットは骨にも影響するので、いろいろな面からも決してやっていけないことというのがわかりますね。
褐色脂肪細胞を増やすには、冷やす!
褐色脂肪細胞を増やすもう一つの方法は、体を冷やすことです。
なぜなら褐色脂肪細胞は体温の維持に深くかかわっていて、体が冷え体温が下がると、こりゃいかん、と活動を始めるんですね。こうやって活発に活動すると同時に数も増える、といわれています。
もちろん数が増えるのは10代のうちだけですが、成人後は活性化させる意味でも有効ですので、あきらめずに続けることが痩せやすい体質になるカギです。
どこを冷やせば効果的?
褐色脂肪細胞は、首、肩甲骨、わき、腎臓付近にあります。ですので、肩甲骨のあたりを温かいシャワーと冷たいシャワーを30秒程度ずつ交互に浴びるのが効果的です。
水である必要はなく、体温より低ければいいようですので、30度くらい十分でしょう。もちろん水風呂が好きな人はばっちりですね。
体温より低い水温といったら、スイミングプールもぴったり。肩まで入ってウォーキングすれば、わき、腎臓部分の細胞も活性化できますね。
冷え性はよくない!
冷やせばいいなら、冷え性は問題ない?
いえいえ、慢性的に冷えているのは、細胞が働いていない証拠。新陳代謝が悪くなると褐色脂肪細胞も十分に働きません。
肩甲骨あたりの褐色脂肪細胞を活性化するためにも、肩のストレッチを取り入れましょう。