Tゾーンの皮脂は悪者にされがちだけど、肌を守る効果があります!
Tゾーンの皮脂は分泌量が多いと、にきびの原因になるなど、悪いイメージが定着しているのではないでしょうか。確かに、Tゾーンの皮脂は過剰に分泌されるとにきびの原因や、化粧崩れの原因となってしまいます。しかしTゾーンの皮脂は、肌の水分の蒸発を防ぐ働きや、肌の雑菌が増えないように弱酸性に保つ働きもあります。
Tゾーンの皮脂ってそんなに悪い物なの?
油取り紙は欠かせません!?
Tゾーンの皮脂は、分泌量が多いとにきびの原因となったり、化粧崩れの原因となるから、すべて取り除かなくてはいけないものだと思い込んでいる方もいるのではないでしょうか。
そのため、休み時間のたびに化粧ポーチの中から、油取り紙でTゾーンの皮脂をせっせと取り除いているそこの貴女! 実はそれ逆効果なのです!
Tゾーンの皮脂は取り除こうとすればするほど、皮脂の分泌が増してくるのです。
皮脂の分泌は、肌の乾燥を感じると、肌が危機感を感じ、肌を潤そう、守ろうとして、ますます分泌量が増えてくるのです。そのため、油取り紙でTゾーンの皮脂をすべて取り除く必要はなかったのです。
確かに過剰な分泌は肌トラブルになりますが
Tゾーンの皮脂は、確かに過剰に分泌されると肌トラブルの原因となります。
若い十代の頃は、ホルモンのバランスが一時的におかしくなるため、過剰な皮脂分泌が起こることがあります。また脂っこい食事が多かったり、食生活の乱れによってもTゾーンの皮脂量が一時的に増すこともあります。それによってにきびができることもあるでしょう。
しかし、普通肌の方がTゾーンの皮脂をすべて取り過ぎてしまうと、肌の乾燥を招いたり、逆に皮脂分泌量が増え、あらたなトラブルを招いたりしてしまう原因となってしまいます。
つまり、Tゾーンの皮脂は無理して取る必要はなかったのです。
皮脂は天然の美容クリームだったのです
悪者視されているけれど、本当は美容の味方でした
Tゾーンの皮脂は悪いイメージがありますが、皮脂はとても肌にとって大切なものなのです。
皮脂は、皮膚腺から分泌されます。汗と混じりながら、皮膚の表面に天然のクリームの膜を張ってくれるのです。
この天然の皮脂膜というクリームは、肌を乾燥から守ってくれる働きがあります。皮脂分泌がうまく行われない肌だと、肌が乾燥してしまい、乾燥による肌トラブルを招いてしまいます。また肌の水分を守ってくれるので、潤いのある肌を保ってくれます。
他にも、皮脂が皮膚の表面を覆っていることによって、外気の寒さや暑さから肌を守ってくれる働きがあります。
皮脂の油分には、肌を弱酸性に保ってくれる働きがあるので、雑菌の繁殖を防いでくれ、肌によい働きをしてくれる常在菌が生きやすい環境を作ってくれます。
皮脂を取り過ぎてしまうと、肌がアルカリ性になってしまうため、肌トラブルの原因になってしまいます。
大人になってもTゾーンのテカリがある人は
大人になってもTゾーンのテカリがある方は、食生活や規則正しい生活をしているかどうかを見直しましょう。
どうしてもメイクの時に鼻に油が付き過ぎてしまう場合は、リキッドファンデーションよりもパウダーファンデーションを付けるようにすると、パウダーが皮脂を吸収してくれるのでテカリを抑えてくれます。
皮脂コントロールをうまく行おう
夏は高温で湿度が高いため、皮脂分泌が活発化されます。反対に乾燥する冬は抑えられます。季節によっても皮脂の分泌量は大きく変わります。
また脂っこい食事をした翌日や、飲み会などで遅くなったときも、翌朝、顔が脂でギトギトになってしまうこともあります。
皮脂のバランスを保つには、やはり規則正しい生活をすることが大切です。食事も肉や油ものなどを取り過ぎると、皮脂が過剰に分泌されるなど、すぐに肌にあらわれてしまいます。
食事の内容も普段から気をつけていくと、Tゾーンの皮脂量の調和がとれてきます。健康な生活をおくることが、皮脂という天然のオイルをうまく分泌させることにつながります。