恐怖!心当たりがないのに急に体重が増えている梅雨太りとは
ただでさえ憂鬱な梅雨に追い討ちをかける梅雨太りとは。身体のだるさや重さを感じて体重計に乗ると大ショック!それが梅雨太りです。実は梅雨太りは本当の肥満ではありません。しかし、対応を誤ると本当の肥満に結びつく状態なのです。
ギャー!急に体重が増えてる!
この時期、なんだか体がだるくて重い。体重計に乗ると…
「ギャー! 太ってる! 心当たりはないのにどうして!?」
それは梅雨太りです。梅雨太りとはいったい何故、どうして起こるのでしょうか? 解消する方法はないのでしょうか。
梅雨太りの正体は…?
梅雨太りとは、ほとんどの場合その正体は「むくみ」です。
むくみとは水分の代謝が落ちて細胞に水がたまった状態です。肥満のように体重が増えたり見た目が太くなりますが、水分が排出されると元に戻ります。
梅雨の季節に体がむくむのには、いくつかの原因があります。
高い湿度
梅雨の時期や雨の日は空気中の湿度が上がります。
湿度が上がると知らず知らずのうちに発汗しにくくなり、いつもと同じように水分を摂っているとむくんでしまうことがあります。
運動不足
運動不足や同じ姿勢を続けることは、生理的なむくみの大きな原因のひとつです。
雨の日は室内で過ごしたり自動車や電車などで移動することが多く、どうしても運動不足に陥ったり、同じような姿勢で一日過ごすことが多くなります。
塩分過多
塩分の多い食べ物を食べ過ぎると、身体のカリウムとナトリウムのバランスが崩れ、むくみやすくなります。
蒸し暑い梅雨の季節はしょっぱいものが恋しくなります。また、この時期に多い食中毒予防のため、塩を利かせた料理も多くなってきます。
自律神経の乱れ
梅雨は気圧が乱高下します。私達の体を調節する自律神経は実は気圧の変化に大変弱いのです。
雨が降ったり上がったりと変化する気圧に対応できず、自律神経失調状態となって水分の排出が遅れてくるのです。
梅雨太りから本当に太る…?
梅雨太りのほとんどはむくみであり、梅雨が明ければ自然に元に戻ります。しかし、間違った対応をすると本当に肥満に結びつくことも少なくありません。
急な体重増加に焦って無理なダイエットからリバウンドしたり、だるさや身体の重さにかまけて食べ過ぎたり運動不足に陥るなど、梅雨太りから本当に太るケースはいろいろ考えられます。
しかも、むくんでいると細胞の代謝能力が落ちるので、通常より太りやすい状態ではあるのです。
梅雨太り対策
体重の増減を気にしすぎない
むくみは通常の肥満や痩せ以上に体重は大きく変動します。この時期の急激な体重の増減は、気に病み過ぎないようにしましょう。
本当の肥満でしたら、1日に1kgも2kgも体重が増えることはありません。
しっかり睡眠、すっきりお目覚め
気圧の変化による自律神経の乱れは、梅雨太りを悪化させます。
自律神経の乱れに一番効くのは、規則正しい質の良い睡眠です。夜は灯りを消して10時までには眠るようにしましょう。
雨の日の朝は日差しが弱いため、すっきり起きることが難しくなります。電燈などで人工的に朝を明るくするのも、雨の日の目覚めに効果があります。
水分摂取はこまめに
水分の摂り過ぎ、特に夜間の水分の摂り過ぎはむくみの原因になりますが、かといって水分が不足していると貯まった水分の排出がしにくくなるため、むくみの解消ができません。水分の摂取は夜間を避けて少量ずつ、こまめに行いましょう。
どうしてもひどくむくんでしまった場合は、利尿作用のあるお茶やコーヒーなどのカフェイン飲料も効果的ですが、飲みすぎには気をつけましょう。
食べ過ぎない、体を良く動かす
むくんで体が重いからといって運動不足になると、ますますむくみが解消しにくくなります。
また、むくみは太りやすい状態ですから、食べ過ぎたり運動不足が続くと本当の肥満に結びつきます。