涙はストレス解消に絶大な効果! ストレス社会で今注目の涙活とは
人はストレス解消のために泣くことがあります。思い切り泣くことで涙の効果を実感できるのです。また特にストレスを感じていなくても、知らず知らずのうちに心の毒素を貯めていることもあります。涙を流して毒素を排出しストレスを発散する話題の涙活についてご紹介します。
涙は人を強くする薬
人だけがもつ表情筋は対人関係に欠かせないものですが、自分自身の為でもあります。
口角を上げるだけで印象が代わり、自分自身も前向きになれると言います。笑うということが心の健康には必要な要素だということは盛んに言われています。
前向きに生きるには笑顔は大切かもしれません。けれども今溜まってしまったストレスや不健康な心理状態を解消するには、笑顔よりも涙の方が効果があるのです。
癇癪を起して泣いていた子供が、泣き止んだ後はスッキリした顔をしていますが、まさに心のデトックスが完了した証拠でしょう。
どんな時に涙を流すのか
大切な人や仲間との別れは辛いものです。出会ったからには必ず別れがあり、永遠に変わらないものはありません。
まだ多くの別れと出会いを経験していない中学・高校時代の卒業式では、涙を流す生徒が大勢います。涙を流すことでやり場のない悲しみから自分自身を解放する事ができるのです。
感情が極まった状態が長く続くと、人の心は疲れてしまいます。そのため自らの心を守るために何も感じなくなったり、涙を流してストレスを発散する必要があるのです。
J-POPの歌詞に「涙の数だけ強くなれる」というものがありますが、まさしくそれが涙の効果で、泣けないのが最も心の闇が深いことを表します。
つまり、泣けるようになればかなり良くなっていると見る向きがありますが、人の心を計る一つのバロメーターにもなっています。
感動や喜びにも涙が出るのはなぜ?
スポーツや音楽、映画、ドラマなど、人は時に感動して涙があふれる事があります。
海外サッカーの試合などで殺人事件にまで発展することのある興奮状態は、精神が危険な状態にあります。あまりにも感情の起伏が激しくなると時として暴動へと発展する事もあるのです。
そんな時に涙を流すことは、一種のサーモスタットの代わりになり、心を冷静な状態に引き戻してくれるのです。
涙の効果は心の均衡を保つための精神安定剤でもあるのです。極まって壊れそうな精神を守る役割が涙にあるとすれば、感動しすぎて気が狂いそうになるのを抑える役割もしてくれるということです。
恋愛も同様で、通常とは違う精神状態になっているため、長年の想いが叶ったり、逆に断ち切られた時に強い感情が働きます。そんな時にも涙が正常な状態を保つために活躍してくれるのです。
興奮している状態は交感神経が活発になっているため、これを抑えるためには副交感神経を活発にする必要があるのです。副交感神経を活発にするのが涙の効果なのです。
つまり自律神経のバランスを保つのに涙は必要不可欠なツールと言えるでしょう。
医学的に見る涙の効果
涙にも様々な種類がありますが、基本的に目の表面を乾燥させないために常時涙は分泌されています。
また目にゴミが入った時などに流す涙には感情は入っていません。人が人である現象の一つが、感情による涙です。
涙の成分を研究している研究家によると、感情による涙には抗ストレスホルモンが分泌されていると言います。
実際に医科大学で涙を流す前後で採血をし、ストレスホルモンの量の違いを検証したところ、泣いた後の方が少ないことが判りました。
ストレスをためすぎると体内の抗酸化物質が使い果たされ、活性酸素が増えてしまいます。老化を防ぐアンチエイジングとしても涙の効果が期待できるのです。