薬膳できれいになれるって本当?!どんな効果が期待できるの?
最近、女性達の間で薬膳できれいになることが話題になっています。薬膳は中医学の理論に基づいた食事です。それぞれの体質や年齢、季節に合わせたメニューで体を元気にさせ、本来の美しさを引き出すことができると言われています。特に便秘、美肌、ダイエット、むくみなどの効果が期待できます。
薬膳できれいになる!
薬膳とは中医学の理論に基づいた健康を育むための食事です。味だけでなく、栄養、効能、色彩、香りなどの要素を取り入れ、さらに食材や調理法にも特徴があります。
日本でも最近は健康を気にして自然食を求める消費者が多くなり、古来からある食養の一つとして薬膳が注目されるようになってきました。
薬膳は健康に良いというイメージはありますが、最近では若返りやきれいになれるという効果を期待して多くの女性たちが注目しています。
食べて健康を作る!
薬膳の思想は「食薬同源」「食医同源」が基本となります。
正しく食べれば病気にならないどころか、健康になるという積極的な意味があり、現代の栄養的に偏っていたり、添加物などの人工的物質が多く使われた食事を、ただ美味しいからと言って食べるという食事とは、その向き合い方から違っています。
また、一つの栄養素に固執することもあまりありません。というのも、中医学では人の体を全体としてみることや、一人ひとりに合わせた食事や医療を行うという特徴があるため、特定の食品を食べると健康になるという触れ込みも行われません。
むしろ、それぞれに異なる体質や年代、季節、体型に合わせて食材を選び、調理することが求められます。そのため、正式な薬膳を食べることはとても大変なことです。
現代の日本で薬膳は難しい?!
薬膳の中には現代の日本でも親しまれている食材もあれば、そうでないものもあります。そのためになかなか取り入れることが難しいと感じることがあります。
例えば、基本となる食材には五穀、五果、五畜、五菜と言われるものがあります。
五穀は麦、黍、稗、稲、豆、
五果はスモモ、杏、大棗、桃、栗、
五畜は鶏、羊、牛、犬(馬)、豚、
五菜は葵、藿、薤、葱、韭です。
この中で、黍や犬(馬)は日本では日常的な食べ物とは言えません。しかし、だからといって悲観することもありません。大雑把に言えば、これは穀類、果物、肉類、野菜ということになるからです。
基本はバランスに気をつけること
問題なのはそれぞれの食べ物がどのようなことに作用をしているのかを知って、そのバランスに気をつけることです。
穀類は五臓を養う、果物は五臓の働きを助ける作用があると言われています。そして、肉類は五臓を補う、野菜は五臓を充実させると言われてます。
このため、穀類や野菜を多く食べることが大切です。一方、肉類は五臓の働きを補うものとされているので、それほど大量に食べるものではないことがわかります。
理想的には日々の体調を感じながら、季節や年齢に応じてメニューを選ぶことが大切です。
このような薬膳の理論を毎日の食事に役立てることで、血の巡り、気の充実、水の代謝を向上させることが期待できます。そして、これらの効果にはそれぞれ美容効果もあることから、きれいになれると言われています。
血の巡りを改善すると美白になる!
あらゆる不調の原因は血の巡りが悪いからだと言われるほど、体調不良には血の巡りが関係していると言われています。特に女性は生理によって出血する時期があり、その前後で血の巡りが悪くなりがちです。
薬膳によって血の巡りを改善するためには、やはり野菜や果物を多く摂取することが大切です。特に野菜は季節のものをたくさん食べることで、栄養バランスが良くなるだけでなく整腸作用も期待できるため、美肌を目指す人には欠かせないものです。
気が充実すると太りにくくなる!
キレイになるには体力、気力が必要です。
これは根性などの精神論のようにも思えますが、中医学の観点から言うと、人には気というものが流れており、その流れが滞ったり、小さくなると病気になりやすかったり、疲れやすくなります。また、気が小さいと排毒作用が弱くなるため、悪いものを体から出す力も弱くなります。
そのため、野菜や穀類を食べることで体を元気にする必要があります。特に野菜には気を充実させるという効果があり、バイタリティーに溢れ、この結果、排毒作用も高まり太りにくくなることが期待できます。
水の代謝が良くなるとむくみにくくなる!
水の代謝が悪いとむくみ、セルライトの原因になります。水の代謝が悪いのは体が冷えている場合や、腎臓の機能が低下している時であると言われています。
特に腎臓は冷えに弱いと言われる臓器なので、少しの冷えによっても機能が低下し、むくみなどの症状が現れやすいと言われてます。
体を温める、薬味やスパイスを意識して摂取し、時には肉類を食べるようにして体の熱産生を増やすように心がけましょう。