顔のたるみの原因は、筋肉と筋膜にあった!筋膜はがしで小顔になろう
顔のたるみは、加齢によって肌のハリが無くなったことだけではなく、あまり動かさなくなった筋肉が衰え、そこに筋膜が癒着してしまったことも原因となっています。筋肉と筋膜の癒着を解消する、筋膜はがしで小顔を目指しましょう。
顔のたるみはなぜ起きるの?
筋膜って何?
筋膜というものをご存知でしょうか。
筋膜というのは、筋肉と骨の間にある膜のことで、頭の上からつま先までをボディースーツのようにすっぽりと覆い、骨や筋肉や臓器などが適正な位置にあるように支える働きをしていることから、第2の骨格とも言われるものです。
人間の顔の筋肉も、この筋膜ですっぽりと覆われているのです。
全身を覆っている筋膜には筋肉に近く筋肉の滑りを助けている深筋膜と、皮膚に近く皮膚の動きを吸収している浅筋膜が二重構造になっている部分が多いのですが、顔の筋肉には浅筋膜はなく、深筋膜だけがあるため、筋肉の動きは直接皮膚に伝わることになります。
顔のたるみの原因は筋肉の衰えだった
年齢を重ねると、若いころのような肌のハリがなくなり、なんとなくむくんだような、たるんだような顔になってしまうものですね。
この原因は、加齢による皮膚のたるみによるものと考えている人も多いようですが、実は、それだけではなく、筋肉の衰えも大きな原因になっているのです。
あまり動かさなくなった筋肉は、筋膜と癒着して、筋膜が縮んでしまい、また筋膜の中に通っているリンパも流れが悪くなって老廃物の排出もできずに滞ることになり、それがたるみになります。
筋肉が衰えるのは、あまり動かさないことが原因で、大人になると子どもの時のように大きく表情を変化させることも少なくなったり、またパソコンの前に座った作業などで、猫背の姿勢のまま過ごす時間が長くなることなども、その一因となっています。
顔のたるみを解消するには
筋膜はがしで小顔になろう
顔のたるみを解消するためには、まずは癒着してしまった筋膜と筋肉をはがしてあげること、いわゆる筋膜はがしを行うことが大切です。
筋肉と筋膜をはがす方法は、しわの上に指ののせて、しわを伸ばすように少しずつ皮膚をずらすように動かします。実際に行ってみると、しわが伸びにくい場所や、伸びにくい方向がある場合がありますが、そこを重点的に行うことが重要です。
伸びにくい場所を伸びにくい方向に1分間を目安として伸ばし続けます。少し伸びたかなと思ったら、静かに指を離します。これが顔の筋膜はがしの方法です。
顔のたるみが解消すれば、自然と小顔になることができるはずです。
顔の筋肉を鍛えることも大切
筋膜はがしをしても、筋肉自体が動かないままだと、筋膜と筋肉の癒着は繰り返されることになってしまいます。顔には表情筋と咀嚼筋がありますが、表情筋を鍛えて若々しい表情を取り戻しましょう。
まず口角を引き上げるためのマッサージとして、口角の下あたりに人差し指、中指、薬指の3本の指を置き、目と耳の間くらいの位置を目指して、ゆっくりとやさしく皮膚を引き上げていきます。
お風呂の湯船の中で行ったり、スキンケアの時に、このように指を動かすようにするのも効果的でしょう。
さらに、顔の筋肉を大きく動かす運動として、姿勢を正しくして両手を前に伸ばし、左右の肩甲骨を寄せるようにして、肘の高さは変えず曲げて、手のひらを上にあげた姿勢を保ったまま、目と口を大きく開けて「あー」といい、次に目と口をしっかりと閉じて「んー」と言うという動きを5、6回繰り返します。
顔の筋肉の若返りと筋膜はがしで小顔をめざしましょう。