小まめに食べる、朝食たっぷりは嘘?代謝を上げて痩せやすくなる食事とは
ダイエットがなかなかうまく行かない理由は食事の取り方にあるのかもしれません。実は最新の研究では痩せやすくなる食事方法の常識は従来考えられていたものとは異なっていたそうです。基礎代謝に働きかけて痩せやすくなる食事方法をお伝えします。
食事方法で痩せられない?
痩せるためには、食べる量を体が消費する分より少なくすることです。もちろんみんな、そんなことわかっています。
でも、リバウンド問題もあり、なかなか食事量を減らすのは難しいものです。あまり食べていないのになかなか痩せられない人もいます。
痩せやすくなる食事方法を考えてみましょう。食事で痩せるには基礎代謝を上げればよいのでしょうか。
基礎代謝とは
基礎代謝は人間が何もしていなくても1日に消費するカロリーのことをいいます。
普通の生活をしていると、基礎代謝で消費するカロリーが1日の消費カロリーの70%以上も占めています。基礎代謝が上がれば、何も努力しなくても痩せられそうに思えます。
痩せやすくなる食事の嘘
巷で言われている「代謝を上げて痩せやすくなる食事方法」には現代では医学的に否定されているものが少なくありません。いくつか挙げてみましょう。
こまめに食べると代謝が上がる
同じカロリーを摂るなら、2食より3食、3食より4食と回数を分けると血糖値や代謝の関係で痩せやすくなると聞いたことはありませんか。
実は、食事の回数を増やすと体重が減ったり、代謝が上がることはいくつかの研究結果で明確に否定されています。
ただし、別の研究では1日の食事回数が6回以上の人は総摂取カロリーが減って、結果ダイエットに役立っているといわれています。知らず知らずのうちに少食になる効果はあるかもしれません。
プロテインなどの高タンパク質食で代謝が上がる
筋肉の量が増えると基礎代謝は上がると考えていませんか。筋肉の量が上がると増える基礎代謝は僅か1kgあたり17kcalにすぎません。
しかも、摂りすぎたタンパク質はなんと脂肪に変わってしまうのです。プロテインを痩せ薬と勘違いしている人は気をつけましょう。
朝食を抜くと太る、夕食を重くすると太る
朝食を抜くと太るとか、夕食を多めに食べると太るというのも今では否定されています。朝食を抜いても代謝が悪くなったりはしませんし、夕食を多くすると筋肉の生成に役立つそうです。
しかし、朝食をきちんと食べている人に痩せている人が多いことは事実です。朝食を食べる、食べないよりも食習慣や食べる量そのものに注目してください。
それでは本当に痩せやすくなる食事とは
それでは本当に痩せやすくなる食事の方法はないものでしょうか。
基礎代謝は年齢と共に低下して意識的に上げることは難しいものです。筋肉量を増やしても僅かにしか上がりません。
しかし、現代女性の食事では基礎代謝を知らず知らずのうちに下げてしまっている危険性があります。痩せやすくなる食事とは基礎代謝を正常化する食事です。
ポイントは飢餓スイッチ
身体が飢餓状態にあると、基礎代謝が下がってしまい、かえってダイエットに悪影響を及ぼします。
痩せ信仰と多忙のため、日本の20代の女性は戦後の飢餓状態の女性よりもカロリー摂取量が少ないそうです。まずは食べなさすぎに気をつけましょう。
多忙な女性が陥りがちな平日の食べなさすぎと、休日のドカ食いは、ダイエットに良くありません。
栄養バランスにも気をつけてください。炭水化物、タンパク質、脂質の三大栄養素を意識して食事をしないと、炭水化物過多や脂質過多に偏りがちです。