【大人ならきちっと知っておきたい】指定難病とは一体何なのか
世界には私たちには聴いたことの無いような病気になっている人が大勢います。治療が不可能で、症状の進行を抑えることしかできないいわゆる難病と言われる病気にはどのようなものがあるのかということは大人ならば知っておかなけれなならないことです。指定難病とは何かということについてまとめました。
指定難病とは一体何なのか
普通の難病と呼ばれるものと、指定難病と呼ばれるものの違いは何なのでしょうか?
法律では難病というのは、どのように発病するのかが謎であり、治療方法がなく、かかる可能性がとても引くく、療養に時間を必要とする病気と定められています。
この難病のうち、公費助成を受けることができる難病のことを指定難病と呼びます。
指定難病は、適切で十分な治療が必要とされる病気に対して指定されるものです。患者数が極めて少なかったり、診断基準がしっかりとしているものがこの指定難病に含まれます。
指定難病になった場合、治療費の負担が2割負担になったり、毎月に払う限度額が設定され、限度額を超えた分に関しての治療費は払わなくて済みます。
指定難病にはどのような病気が含まれている?
指定難病と呼ばれる難病には平成27年度中に300疾患にも及びます。
非常に多くの病気が指定されていることが分かります。とても多くの人が、治療法が確立されていない病気と闘っているということが分かると思います。
指定難病の中でも比較的メジャーな病気をご紹介します。
パーキンソン病
テレビなどでよく耳にする病気だと思います。難病の中でも知名度が高い病気です。
主な症状としては、体の動きがぎこちなくなったり、震えたりなどの症状があらわれます。体のスムーズな動きの困難さが症状として目立ちますが、便秘になったり、立ちくらみ、発汗異常などの症状も現れます。
病気の原因として考えられているのが脳の神経の異常によるもので、脳の異常によって健康な神経細胞が作れなくなり、動きの伝達がうまくいかなくなることによって引き起こされると考えられています。
パーキンソン病の治療には、薬物療法が取られています。情報の伝達に重要な働きをもたらすドーパミンやノルアドレナリンなどの神経物質を補う薬物が使用されます。
症状が進むと一人では生活ができなくなってしまい、寝たきりになってしまいます。薬を使い症状の進行を抑えることによって、日常生活を送れる状態に保つことが治療として行われています。
もやもや病
この病気も比較的よく耳にする病気です。なんだかかわいらしい名前ですが、症状は深刻なものです。
日本で見つけられた病気で、アジア圏の人に多い病気です。どのような病気なのかというと、脳の血管に起こる病気です。
脳には動脈が4本あります。2本は内頸動脈もう2本は椎骨動脈と呼ばれています。もやもや病は、内頸動脈の末端が徐々に詰まっていってしまう病気です。
血管が詰まっていくことによって、脳に栄養を巡らそうと体が作りだした細い血管がまるで煙のように見えたことから、もやもや病という名前がつけられました。
血管が詰まることによって脳梗塞や血管が破けることによって脳出血などを引き起こすリスクが高まります。言葉が出にくくなったり、手足にしびれなどを感じたりする症状があらわれます。
治療は脳の血管を増やしたり、血流を増加させるなどの手術するといったことが行われています。
クローン病
あまり知られていませんが、若い世代に多く見られる難病です。
小腸や大腸などの消化器官に炎症が起きる病気で、びらんや潰瘍が生じます。この炎症によって、下痢、下血、腹痛などの症状があらわれます。
遺伝的な要因が大きいと考えられていますが、食生活の変化から患者が増加していることから違った原因も考えられています。治療としては食事や栄養管理を徹底するというのが多いです。