ダイエットのつもりが…プロテインの摂りすぎによる危険とは!?
トレーニングをしている人だけではなく、ダイエッターにもプロテインが人気です。プロテインは効果的に使うとダイエットの強い味方になります。しかし、プロテインは飲む量をきちんと計算して飲むことが肝心です。プロテインの摂りすぎは恐ろしい危険性をはらんでいるのです。
ダイエット中のプロテインが良い理由
プロテインというとボディビルダーなどウエイトトレーニングをして筋肉をつけたい人が飲むものというイメージがありましたが、最近ではダイエット目的で若い女性が飲むことも増えてきました。
ダイエットにプロテインを取り入れることには多くのメリットがあります。
プロテインとは主にタンパク質のサプリメントです。低脂肪、低カロリーでたくさんのタンパク質をとることができます。
ダイエット中はカロリー制限などでタンパク質が不足しがちです。タンパク質が不足すると基礎代謝が落ちたり、体が冷えやすくなります。また、肌や髪の艶が失われたり、体のだるさを訴えることもあります。
健康的に綺麗に痩せたいのなら、タンパク質の摂取量はなるべくキープしておきたいのです。
また、多くの日本人女性は筋量が不足しています。筋肉が少ないと基礎代謝が低くなるのは良く知られていますが、筋肉は姿勢やスタイルの美しさを左右しているのです。
トップモデルやセレブなどは、ただ細い体ではなく鍛えられたメリハリボディを目指しています。
プロテインを飲みながらエクササイズを取り入れると筋量の小さい女性の場合、本格的なウエイトをしなくても、ある程度の筋肉増加も期待できます。
プロテインってどのくらいの量を飲めばいいの?
女性がダイエット目的でプロテインを飲む場合はどのくらいの量を飲んだら良いのでしょうか。
普通の女性が1日に必要とするタンパク質はおよそ45g~55gといわれています。ジムなどでしっかりトレーニングをして筋肉をつけながらダイエットする場合はそれに20g~30gほど足すと良いでしょう。
詳しい必要量はプロテインの説明書などにも書いてあります。
タンパク質は食事からも摂れますので、その分を引いておくことを忘れないでください。
タンパク質の摂りすぎは危険?
しかし、タンパク質の過剰摂取は健康被害を及ぼす危険性があります。タンパク質の摂りすぎは心筋梗塞などの心血管障害や、がん、糖尿病などのリスクを増やすといわれています。
また、タンパク質の摂りすぎは腎臓に負荷をかけます。総カロリーの20%以上をタンパク質で摂ることは、安全のため避けましょう。
プロテインの摂りすぎの身近な危険
とはいえ、元々タンパク質の摂取量の少ない日本ではタンパク質の過剰摂取による健康被害はあまり報告されていません。むしろ、プロテインの摂りすぎにはもっと身近な危険が潜んでいます。
プロテイン1回分を200ccの牛乳で溶かしたカロリーはだいたい220kcalくらいです。プロテインは高タンパク質を低カロリーで摂取できる食品ですが、おやつと考えると決してカロリーは低くありません。
そして、プロテインは痩せ薬でもなければ筋肉増強剤でもないのです。タンパク質は摂りすぎても筋肉になると思い込んでいる人がいますが、それは違います。
タンパク質を多目にとってもその分の筋トレをしていれば筋肉になることがありますが、摂取分のトレーニングを伴わないプロテインの摂りすぎは体脂肪になるのです。
つまりプロテインを飲みすぎるとダイエットどころか脂肪太りをしてしまうのです。
プロテインを飲むときはご自分の体重や運動強度と照らし合わせ、食事から摂るタンパク質を引いてきちんと摂取量を計算してください。