飛行機で、エレベーターで耳が詰まる!知っておくと便利な3つの耳抜き方法

飛行機で、エレベーターで耳が詰まる!知っておくと便利な3つの耳抜き方法

耳抜き方法はスキューバダイビングの基本テクニックですが、正しい耳抜き方法を知っておくと、飛行機やエレベーターに乗ったとき、トンネルに入ったときなどの耳詰まりの際に便利で安全です。代表的な3つの耳抜き方法と、最近増えてきた耳が詰まりっ放しになる病気についてご紹介します。

日常生活で耳が抜けなくなることは意外とある

耳抜きはスキューバダイビングの基本的なテクニックのひとつですが、これが苦手というダイバーは少なくありません。

ダイバーじゃなくても、日常生活で耳が抜けなくて困るケースもいろいろあります。飛行機に搭乗するときやエレベーターに乗ったとき、トンネルに入ったときや天候の変化など、耳がおかしくなりやすい人は案外いるものです。

花粉症や鼻炎、風邪を引いているときなどは特になかなか耳が抜けません。キーンとした耳鳴りや耳の詰まった感じなどの不快な違和感が続き、酷いときには耳痛や頭痛までしてきます。

良い耳抜き方法があったらいいのに、と思いませんか。

日常生活で耳が抜けなくなることは意外とある

耳詰まりの原因

まずは、あの不快な耳詰まりの原因を知っておきましょう。

耳の奥には鼓膜があります。鼓膜の奥には耳管といって耳と鼻をつなぐ管がありますが、ここは普段閉じています。

ダイビングや飛行機、エレベーターなどの気圧の急激な変化で、鼓膜は凹んだりふくらんだりします。特に凹むときに不快感は大きく、鼓膜が内側に吸い付いてしまってなかなか直りにくいのです。

これを直すのが耳抜きで、耳抜き方法の代表的なものは3つあります。ダイビングのテクニックですが、日常生活で耳がつまりやすい人にも応用できます。

バルサルバ法

「耳抜き」というと誰でも思い浮かべる基本的な方法が、バルサルバ法です。

口を閉じ、鼻をつまんだりして両方の鼻腔をしっかり閉じて、息を吐くようにいきみます。空気の圧力で耳管が開き、鼓膜の位置が正常に戻ります。

注意点は力を入れすぎず、優しく行なうことです。

子供の頃、両鼻を同時にかむと耳が悪くなると言われたことはありませんか。急激に力を入れてバルサルバ法を行なうと、中耳炎や鼓膜が破れる原因となります。

バルサルバ法

トインビー法

飛行機に乗るときにつばを飲むとか、飴を舐めると良いと言われているのは、トインビー法の原理です。

口と両方の鼻腔を閉じて、つばを飲み込むというのがトインビー法です。つばを飲むときには耳管に空気が送られ、耳管が開きます。

バルサルバ法より耳に優しいので、できると便利です。自然にこれができている人は、鼻をつままなくても鼻から空気を漏らさずつばが飲み込める人です。

逆に、飛行機に乗るときに飴を貰っても耳が抜けない人や、バルサルバ法が難しい子供の場合は、鼻をつまむ動作を足してみてください。

フレンツェル法

トインビー法と同じ原理ですが、口と鼻を閉じて、舌の付け根を上あご側にごくっと持ち上げます。

覚えるまでは難しいのですが、慣れるといつでもどこでも、手を使わず、つばがあまりないときでも簡単に耳を抜くことができるようになります。

フレンツェル法も、この方法の名前を知らなくても無意識でできている人もいます。

逆に耳が抜けすぎてしまう病気も!?

逆に耳が抜けすぎてしまう病気も!?

飛行機やエレベーターに乗っていないのに、常に耳詰まりに悩まされている人はいませんか。その場合は、耳抜き方法では対処できません。

最近増えている病気で、耳管開放症というのがあります。これは耳詰まりとは逆で、閉じているのが正常な耳管が常に開いてしまい、鼓膜が膨らんだり凹んで耳詰まりの症状が出る病気なのです。

最悪生命に関わることもあるという病気ですから、常に耳閉に悩んでいて耳抜きが効かない場合は、一度耳鼻科に相談してみましょう。

PR

おすすめ記事

気になっている「あの人」の本当の気持ち、聞いてみませんか?
気になっている「あの人」の本当の気持ち、聞いてみませんか?